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エスカレートするいじめ3
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そのため大人たちは子供たちに公園に近づくことを強く禁じていた。
周りに民家が少なく、人通りもほぼないため、殺風景な場所である。
ベンチに座って待っていると足音が近づいてきた。
「あれっ!早かっ、……!」
友喜だと思って顔をあげると、思いがけない人物たちに息を飲んだ。
水原たちグループが、5人で立ち塞がっていたのだ。
「こんなところで油売っていい身分だな!」
「どうして、ここに!?」
優夜が、不思議に思い青ざめる。
「お前の行動なんてお見通しなんだよ。後つけられてるのも分からないなんて本当とろいよな」
素早く立ち上がり、逃げようとしたが、取り囲まれ両腕を捕まれた。
「離せよっ!」
必死で逃げようとしたが、5人の力にはかなわない。
「助けてっ!誰かっ!」
叫んだ瞬間、腹を殴られた。
「うっ!」
吐くような痛みに呻き声がもれる。
そのまま公衆便所に引きずられてしまった。
洗面台の前まで引っばられると、床に突き飛ばされ、腹や背中に、次々と蹴りが入った。
痛みで逃げる力が、失われていく。
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