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折れた心10
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早く姉のところに向かいたかった。
水原の手を振り払おうとするが更に力をいれてくる。
「お前の都合なんかどうでもいいんだよ。大事なお客様が来るんだからな」
「お客様っていったい?」
水原の言葉の意味が分からない。
「写メに映った自分のエッチな姿見ただろ。いつのまにかメアド変えやがって。あの写真流されたくなかったらこれから言うとおりにしろよ」
数日前に、送られてきた写メに記されていた脅迫文と同様のセリフを、水原が言った。
「ひどい、あんなこと……」
その時の恐怖を思いだし身体が震える。
「中山からメアド仕入れていたのに、変更しやがったからな。まあいいや。後で携帯奪い取って調べてやるか」
そういえば、教えたはずのないメールアドレスを彼らが知っていることも不思議に思っていた。
それが、まさか友喜の仕業だったとは考えもしなかった。
優夜の知らないうちに携帯を勝手にいじっていたのだろうと考えていたのだ。
「あのいやらしい写真ばらまかれたくなかったらここで服を脱げよ」
水原の言葉に、また身体をおもちゃにするつもりだということを悟った。
「やだ!そんなこと。絶対に!」
「だったらあの写真公開されてもいいのか?
出来ないんだったら、どうなるかわかっているのか?」
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