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折れた心22
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彼らが、欲求を満たし行為を終えると帰っていった。
優夜は、すすり泣きながら地面に横たわっている。
殴られて顔が腫れ上がり、鼻血が流れていた。
「やってみるもんだな。すっきりしたぜ」
「いい道具を見つけたな。また頼むぜ」
「おい、お前、卒業さえすれば、俺たちから逃げられると思うなよ。今日のもバッチリ写メ撮ってあるからな。お前のことずっと奴隷にしてやるからよ」
帰り際に水原たちが残した言葉が、心に重くのしかかる。
彼らに全てを乗っとられ、逃げ道を塞がれた思いだった。
どんなに強い意志を持っていても、複数の力では筋の通らないことが成り立ってしまう現実に絶望を覚えた。
「もう、疲れた。死にたい」
涙声で震えながらつぶやいた。
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