アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
博人の決心と未夜の秘密5
-
真夜は洋服などいつも未夜のお下がりであったため、真夜が母に駄々をこねたのだ。
「お姉ちゃんばかり、新しいお洋服でずるい。真夜も新しいの欲しい」
真夜はすぐに洋服を汚すことと、すぐに成長する子供にその都度、服をかうのは大変な出費になる。
洋服を買い与えないぶん、母は真夜にクマのマスコットをペンダント状に手作りしてくれたのだ。
買ってもらった玩具を飽きるとほったらかしにしてしまう真夜だったが、このまーちゃんだけはとても気に入り、肌身はなさず大切にしていた。
家に帰ると、母は、びしょ濡れになった真夜をみて、いつものように歎いた。
「真夜!何度言ったら分かるの!真夜はまだ小さいんだから川は危ないって言ったでしょう。今度、川に入ったら外出禁止にするわよ!」
母親が真夜を叱ったが、真夜は母の気も知らずキョトンとして言った。
「がいしつきんしってなあに?」
「外で遊んじゃいけないってことよ」
「えーっ。そんなのつまんないよー」
真夜が膨れる。
「だったらもっとお姉ちゃんみたいに言うことを聞いて大人しくしなさい。来年から学校に行くんだから女の子がそんな乱暴じゃ困るわよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
95 / 120