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11 アイス
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部屋で本を読んでいて、なにか飲もうかと、リビングに出てきたら、ソファに座ったマクとユギョムが映画を見てた。
テーブルにお菓子やジュースを広げてる。
「おもしろい?」
「うんっ」
「俺も誘えよ」
「えっ、ジェボミヒョンは興味ないと思って」
「ジェボミも一緒に見る? 途中だけど、座りなよ」
「うん、一緒に見よっ」
ふたりはにこにこ、俺を見る。
「ああ、いや、また今度な」
キッチンで水を飲んで、またリビングを通って部屋に戻った。
映画を1日で3本も見たあの日以来、マクと宿舎にふたりだけになる事もないし、一緒に映画も見てない。
あの日はたまたま、俺しかいなかったから、気まぐれに誘われただけで。元々はこれが普通だ。
何か一緒にしたいってなれば、まずユギョムやベムを誘うのがマクだ。
俺は? みたいに、そんなこと思ったことない。俺には別に友達もいるし、あいつにだって。
なのに、なぜか今みたいな時に、ちょっと寂しい感じがして。なんか、最近の俺って変だなって思う。
俺も誘えよ、なんて事言ったのも、今さらすげえ恥ずかしくなってきた。
なんてこと言ってんだ。
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