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《那月》
僕と一緒に、缶詰払ってくれる。
申し訳なさでいっぱいになる。
「ぁ、あの!ありがとうございます!」
「良いから、早く拾え。」
「はい。」
親切な人…。
この前もそうだった。
名前…聞いたらおかしいかな?
あ!その前に、僕の名前が先だよね?
考えてる間に、結局、店員さんも来て、全部元通り。
良かった!
「すみませんでした。」
「あ、いいえ。こっちこそ、すみません。」
店員さんと僕が言ってる間に…あれ?!
あの人…どこ?!
見つけた!
買い物済んで、店を出て行こうとしてる。
慌てて、後を追う。
「…ま、待ってください!」
「なんだ?」
わ…背…高いんだ。
それとも、僕がチビなだけ…?
「あの…ありがとうございました。」
「礼なんて要らないよ。
それに、さっきも言ってくれたし。」
う…取り付く暇もない……。
「はい…。」
仕方ない…よね?
ペコと一礼する。
僕がしょんぼりしてたせいか、あの人が頭掻きながら、ため息吐いた。
「別に叱った訳じゃねーよ?
それにしても、よく会うよな。近所か?住んでるのは?」
……話しかけてくれた!
「はい!」
「偉いな、お手伝いか?
小学生なのに。」
う……。
「……中学三年…です。」
「てっきり小学生かと…!
悪い、悪い!
ん、でもお手伝いは立派だ。」
あの人は、照れ隠しのように笑った。
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