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《那月》
人が居なくなった教室………。
なにがどうしちゃったんだろ…?
わからない。
どうして僕の鞄に、あるの??
切れた額を、そっと撫ぜた。
みんな……誤解してるんだ。
僕はやってないのに。
明日、も一度言ってみよう。
大丈夫!
みんな誤解してるだけなんだから。
ギュッと手を握って……
不安で不安で堪らない気持ち、押し込めた。
とりあえず……言われた事やらなきゃね。
大丈夫。
いつもやってる事だもん。
よし!
掃除を2教室分片付けて、日直の仕事をやり先生に日誌を返しに行った。
先生は僕の額の傷ちょっと見て、言う。
「仕方ないよなぁ、おまえが悪いんだから。」
「僕、やってないです。」
「ああ、わかった、わかった!
悪い事する奴はみーんなそう言うな。」
日誌を受け取って、くるりと背を向けた。
……やってない…のにな……
………後は家に帰って宿題、やらなくちゃ。
頑張らないと!だね!
走って教室を後にした。
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