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《那月》
どうしよう。
守谷さん、怒ってる。
大丈夫。
大丈夫だから……。
いつもみたいに相手して?
心と裏腹に、吐き気が込み上げてくる。
どうしよう。
ここにいる、って言ったのに。
あ……!
トイレが…ある!
ちょっとだけなら……いいよね?
口を抑えてトイレに駆け込んだ。
「うぇ…っ……!!ゲフッッ!!!」
どうしよう。
ちょっとしか出ない……!!
まだ苦しい。
あ…また……!!
「ゲボッッ……!!!ゥエッッッ!!」
どうしよう。
どうしよう!
このまま待ってる、って言ったのに!
守谷さんが離れたすきに、居なくなっちゃうなんて!
守谷さん、怒って帰っちゃう!
戻らなきゃ!
ふらっと立ち上がるけど……
ああ、また……!!
「うぇ……っ!!!」
トクトク、と耳鳴りがする。
目が霞む。
何……やってんだろ?
汚いトイレの床に座り込んで。
えずいて起き上がれない。
………守谷さん……
怒って帰っちゃった、かなぁ……。
せっかく、久しぶりに会えたのに。
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