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《那月》
ふわふわ……。
ふふっ…
何か……楽しいね?
ふわふわの雲の上に、いるみたい。
あ…目が覚めちゃう。
覚めないで。
覚め…
「なつき?
おい、なつき?」
守谷さんが覗き込んでる?
そっか。
まだ夢の途中なんだ!
手を伸ばして、守谷さんの顔触った。
夢なんだからいいよね?
ん……あったかい……。
ん?あったかい……??
がばっと起きた!!
え?!
何?
どうなってんの!!
なんで僕が守谷さんの膝の上で寝てるの!!!
「おはよ。気分はどうだ?」
気分……?
あっ!!!
どうしよう、思い出した!!
お父さんが来て、追い出されて。
守谷さんに会って。
トイレで守谷さんが来たまでは、微かに覚えてる。
けど、その先の記憶が……??
「すみませんっ!!
すみませんっ!!あの…!!」
立ち上がってお辞儀しようとしたら、引き戻された!
「急に立つな!
まだ座ってろ!」
「うぅ……。」
「……あの……守谷さんがトイレに来た時から……記憶がない…んです……。
何か…….失礼な事しませんでした…か…?」
いや……待て!
守谷さんの膝枕で寝てたのは十分失礼だ!
うぅ……穴があったら入って永久に出て来たくない……。
ふわっと頭に手を置かれた。
思わず守谷さんの顔を見上げた。
「別に失礼な事はしてねーよ?
具合悪かったんだから気にするな?」
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