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38 《一時》
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《一時》
なんで海に続くと想像して、元気がなくなるんだ?
わからん?
次第に、街中に出て来て車の往来も激しくなった。
田舎から街中に変わるのを、那月は目をまん丸くして観てた。
「もう直ぐ着くぞ?」
「あれですか?」
「そう。」
「あれ……スーパー??」
「大型スーパーにアウトレット、広場もある、ショッピングに飲食店に一日中遊べる。」
「わ……!!
すごいです!!こんな所初めて!」
那月の顔が輝く。
よしよし。
駐車場に車を止めて、そこでパンフレットをゲットする。
「先ずは腹ごしらえからだ。なんか食べたい物あるか?」
「え?!
えっと…えっと……。」
那月は、慌てて飲食店のページを見る。
困った顔して言う。
「………守谷さんの好きなので良いです。」
「ダメだ。那月が決めろ。
ちなみに俺は、苦手な物はない。」
困った顔してパンフを見てたが、やがて小さな声で言った。
「……ハンバーガー。
ハンバーガーが食べたいです!」
「ハンバーガー?」
コクコク頷く。
まぁ、中高生の定番って言ったらハンバーガーか?
「もっと高い物でも良いんだぞ?奢るから?」
「奢るなんて事いけません!
でも……ハンバーガーが食べたいのはほんとです。
………ダメ…ですか?」
上目使いに那月が見上げてくる。
結局、俺が折れた。
食べられる、とわかった瞬間ぱあっと顔が輝く。
無理してるわけじゃないんだな。
「ほんとですか?!
ほんとにハンバーガー食べられる?」
小躍りしそうな勢いで聞かれた。
なんなんだ?
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