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51 《一時》
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《一時》
うわっ、もう12時!!
遅くなったってもんじゃねーよな。
散々扱き使いやがって!!
いつも行くスーパーは、当然のごとく閉まってる。
仕方ないコンビニに行くか。
弁当を買ってレジに行くと、従業員が何やらヒソヒソと話をしてる。
「あれ、通報した方が……決まって温かい飲み物買って、もう三回目だし、また来るぞ?」
「でも、お客さんだし……。」
視線の先には……那月?!
何で那月がこんな所に居る?!
というか、もう12時なんだぞ?!
通報される前に、慌てて声を掛けた。
「那月!!」
「あ、守谷さん!!」
嬉しそうに、こっちに走って来る。
「こんばんは!
今帰りなんですか?」
なるほど。
温かいスープ持ってる。
「那月こそどうしたんだ?!
もう遅いだろ?!
なんだって、こんなに遠くのコンビニまで……。」
「あの……えっと……」
とりあえず、支払いして外に出た。
「……えっ…と……」
「とりあえず送ってく。
いいな?」
「あ……はい……。」
那月はしょんぼりして、俺の後について歩く。
「なんだって、こんなに遅く……。
しかも三回目って……。」
「あの!それは…気分転換に!」
「三回も?」
「う……」
ん?
ついて来ない?
「那月?」
振り返える。
「………あ…大丈夫です。」
ニコと笑って、走って来ようとする。
でも、クラッとしたようでまた立ち止まる。
「どうしたんだ?」
慌てて側に行って支えた。
…熱い。
熱がある?
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