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《那月》
あれ……??
なんで……こんな草むらで寝てるんだろ……?
……身体が……痛い……?
起きようとして悲鳴を上げた。
なんだ!これ?!
痛い!
痛い!!
痛い!!!
痛みで、息が出来ない!
暫く唸ってたら、ようやく息がつけた。
………思い……出した。
料理してて足りない物があって、コンビニに買いに出かけたんだ。
スーパーには行かない。
10溜まってないから。
それで、近道しようと思って公園でクラスメイトに会って………。
震えが止まらない。
怖い。
何か液体流し込まれて。
身体中が熱くなって。
それから……。
それから…………!
「ひっっ……!!!」
頭を抱える。
怖い!
怖い!!
怖い!!!
…………………
………帰ら……ないと………。
そうだ。
帰らないと。
帰って……
考えるのはその後にしよう。
帰らなくちゃ。
這って草むらから出た。
……どのくらい経ったんだろ?
痛い……なぁ。
でも……帰らくちゃ。
痛む身体を騙し騙し、よろよろと歩く。
途中の公園の時計は、真夜中過ぎてる。
何度目か転んだ後、やっと公園を抜けられた。
辺りを歩いてる人は、誰も居ない。
遠い……なぁ。
夜明けまでに、帰れるかなぁ………。
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