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《那月》
なんだろ?
守谷さん、言いかけて黙ってしまった。
まさか、心の中だったのについ口に出して言ったんじゃあ……!!
どうしよう!!
焦ってたら、守谷さんが口を開く。
「学校行くのか?
本当に大丈夫か?」
真剣な表情。
本当に僕の事を心配してくれてるの……わかる。
どうしよう。
泣きそうだ。
ほんとは学校なんか行きたくない。
でも、口に出したのは、反対の事だった。
「大丈夫です。守谷さん。」
お父さんが行けと言ったから。
大丈夫、10貯まったら守谷さんに会いに行けるから。
ニッコリ笑って言ったのに守谷さんは逆になお心配そうになる。
え?僕、なんかおかしかった??
守谷さんは、しばらく顔を見てたけどやがてポンと僕の頭に手を置いた。
「……無理するんじゃないぞ?」
「はい!」
「……明日、通常勤務だから、7時頃にスーパーに行く。
おまえはどうだ?」
?
どうだって言われても?
「スーパー行くのか?」
え?
もしかして誘ってくれてるの?!
「行きます!!
7時頃にスーパー!!」
明日学校行ったら、10貯まるのはわかってる!
守谷さんが、やっと笑顔を見せてくれた。
「じゃあ、約束。
明日、7時に。」
「はい!!」
どうしよう!
約束しちゃった!
明日、学校行くのが憂鬱だったけど……
学校行って帰って来たら、守谷さんに会える!
明日の7時が待ち遠しい!
………一足飛びに、7時になったら良いのに…
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