アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
87 ☆
-
《那月》
「お風呂に行こうか?」
と言われた途端に、お姫様抱っこされた!
え?!
え!!
あっという間に運ばれた!
「ほら、ジタバタしなーい!
着いたから。」
優しく下される。
あ!
あ、ビックリした…。
細身なのに、力あるんだ。
「大丈夫だよー?
うん、痛いけど脱ごうか?」
顔覗き込まれて、ニッコリ言う。
「本当に一人で、大丈夫…です!」
僕は必死になって言った。
僕は浅ましい。
感じて出した、っていう事で僕が喜んでたんじゃないかと疑られる事。
晴さんにも知られ無かったら誤魔化せるかも、って。
僕は卑怯だ。
でも嫌なんだ。
那月って、呼んでもらえなくなる事が。
「グチャグチャ言ってないで!
諦めが肝心。
後始末して、あったまろうねー?」
「わわ!!」
前を開けられる!
あっという間に、裸にされる。
どうしよう、前が精液でドロドロな事見られた!
絶望的な目で晴さんを見ると平気な顔で
「ん、後ろ向いて。
そこの蓋してある浴槽に俯せになるといいよー?」
と腕まくりして言ってる。
え?
これって…襲われた時の……、
グルグル襲われた時の光景が、浮かんで……
「那月くん!」
晴さんの声で、我に返った。
「……やな事思い出させちゃったね…。
そっか…トイレで犯されたの?」
コクと頷く。
「ごめんね…。
大丈夫だから。
もうここは大丈夫だからね?」
ふわっと、抱きしめられる。
……背中を撫でてくれる手。
「大丈夫だからね。
大丈夫……。」
湯気が上がってるお風呂で、
大丈夫、大丈夫の声を……ずっと聞いてた……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 278