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《那月》
晴さんは軽蔑したりしなかった!
それどころか、『いい所』っていうのを触ったら、誰でもそうなるんだって教えてくれた。
じゃあ…良いよ…ね?
守谷さん、また那月って呼んでくれるよね?
汚い僕がそんな事望んでも良いのかわかんないけど、
守谷さんが居なくなったら、どうにかなっちゃいそうで。
まだ希望持てるよね?!
そう思ったら、ズキズキお尻は痛いけどこの間のに比べたら我慢出来るし!
晴さんは、後始末してくれた上に僕の勃ったソレまで抜いてくれた!
うぅ……恥ずかしいよ……
でも、晴さんはそんな事気にしてないようだ。
僕が浴室に蹲ってる時に、パッパとソファーを整えて僕をまた運んでくれた。
「……すみません。」
「……今度すみませんって言ったら、ペナルティね?
三回言ったら、先輩に奢って貰お。」
「え!なんで守谷さん??」
守谷さん、関係ないよね?!
「嘘だよ、すみませんは必要ないって事!」
………??
一番気になってる事を聞いた。
「……お医者さん……は……?」
「出血酷かったけど、もう大分止まってるしね。
どら。」
晴さんの手で、アカンベーされられる。
「ちょっと白いな……貧血だって言われた事ある?」
首を振る。
「うん、様子見で良いんじゃないかな?
もちろん、今より出血か、熱かが出たら直ぐ行かなきゃならないよ?」
「はい!」
これでお父さんに、知られなくて済む!
良かった………!
お父さんに、恥晒しって罵られなくて。
お父さん…に……
あ………
違い、過ぎる……
僕を見つけた時の
晴さんの…心配そうな顔。
守谷さんの必死な顔。
お父さんとは全然違う。
……僕なんかの事で、なんで?
お父さんは恥晒しって怒った。
お母さんに言っても、たぶん無視するか怒るか、どっちかだ。
それが僕にとっての当たり前。
当たり前なのに。
なんで…かな。
なんで……こんなに寂しいのかな。
「……疲れた?
ちょっと借りよう。
薬が来るまで少し休みな?」
晴さんが毛布を掛けてくれる。
「……ありがとうございます。」
….…あ、これ泊まった時のやつだ!
守谷さんの匂いがする!
ふふっ……あったかーい………
あったかいね………
すっぽり毛布に包まる。
……守谷さんの体温で、抱きしめられてる感じがした。
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