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95 《一時》
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《一時》
「や、です!
守谷さん!!いやぁ!!」
え?
え?
「落ち着け!
何を言ってるんだ?
いつ俺が?」
肩を撫でると、また一層頭を振って泣き出す。
パニックになってる。
「僕、汚い!
汚い!!
汚い!!!
二度もレイプされて!!
守谷さんに見捨てられる……
そんなの嫌ぁ……」
え?
二度も…って……
「那月!ほんとか?!」
「やだぁ!!
那月って…呼んで貰えなくなるっ!
やだ!!」
ダメだ、聞く耳持たねー。
あーーもう!!
グイッと、抱き寄せた。
「……ぁ……」
「いい子だ。
那月はいい子だ…。」
耳元で言って、背中を撫で続ける。
「………」
よしよし、だいぶ落ち着いてきた。
「二度目って、ほんとか?」
「………」
震えながらコクと肯いた。
「……僕は……汚い。
汚いんです……。」
「そんな事…っ!!」
涙でぐちゃぐちゃになった顔で、俺の事見つめる。
「僕は汚い。
汚い!
汚い!!」
ああ、また……!!
ちょっと離れて那月の顔を見る。
潤んだ瞳。
震える声と……手。
必死になって言い続ける唇。
唇………
あ……
ダメだ……。
ものも言わずに………キスした………
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