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ポジティブという名のネガティブ11
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「かねち、髪乾かすからおいで」
お風呂から出て着替えが終わったタイミングでりんたろーさんに呼ばれた。
髪くらい自分で乾かせるけど、なんとなく今は「自分で乾かします」って言う方が恥ずかしくなる気がするので、大人しくりんたろーさんに乾かしてもらう。
まぁ髪も洗ってもらったし。
ふと貸してもらって着ている服からりんたろーさんの匂いがして、りんたろーさんに抱きしめられているような感覚になる。
なんか贅沢だな。
好きな人が好きって言ってくれて、一緒にお風呂入って、頭撫でてもらったり髪まで乾かしてもらってるんだから。
それが俺だけじゃないとしても、今のこの時間は俺だけなわけだから、やっぱり贅沢だ。
俺みたいなのがこんな贅沢な時間過ごして、バチ当たりそう。
「はい、終わり!」
乾かしてブラシでといてくれて、至れり尽くせりしてくれるりんたろーさん。
モテるのも大変だな。
「ありがとうございます…次は俺がりんたろーさんの髪乾かしますよ!」
「そう?じゃあ頼むわ」
俺もりんたろーさんに触れたくて、拘りのあるりんたろーさんだから断られるかもしれないと思ったけど、言うだけ言ってみたらあっさり許可が出た。
りんたろーさんが俺の髪を乾かす時に使ってくれたヘアーオイルを、りんたろーさんの髪につける。
俺は普段こんなのつけないけど、このオイルは良いかも。
りんたろーさんの匂いがする。
好きな人に髪を乾かしてもらうのも贅沢だけど、こうして好きな人の髪を乾かせるっていうのもまた幸せで贅沢だな。
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