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ポジティブという名のネガティブ16
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拗ねたような表情の兼近は可愛いんだけど、俺の気持ちが伝わらないのは嫌なのでとりあえず謝る。
とりあえずってなんか言い方悪いけど、とりあえず。
そしたら兼近が
「じゃあ、痛くしないでくださいね」
仕方ないというような表情でそう言った後、フワッと笑みを浮かべた。
可愛い。
愛おしさが増す。
「もちろん。だからかねちも、嫌だって思ったら言ってよ?直ぐに止めるから」
絶対言わないだろうなと思いつつ、こっちが気にしてればいいかと思い兼近の頭を撫でる。
「脱がしていい?」
俺の問い掛けに無言で頷いた為、上を脱がせてそのまま優しく横たわらせ、兼近の唇に唇を重ねる。
チュッ…チュッ………
何度か軽いキスを繰り返し、そのまま徐々に深くしていく。
兼近の表情が気になり目を開けると、俺とは反対に目をキュッと閉じていた。
やばい、マジで可愛い。
こっちが気にしてれば大丈夫とか思ってたけど、最後まで理性を保っていられるか心配になる。
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