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迷いのない足取りでぐんぐん歩みを進めた弥斗は先程ミサキから聞いた姫宮蒼司という青年の肩を叩く。
「ねぇ君!」
「…はい?」
突然のことにピクリと肩を揺らして振り向いた彼と、それに反応して同じようにこちらを向いた友人だったが、弥斗のことを見て声を上げたのは友人の方だった。
「えっ…!?Mental connectionのヤト!?」
「えっ」
友人の言葉に反応が薄かった蒼司の目に動揺の色が浮かぶ。
然し弥斗はそんなことはお構い無しに強引に詰め寄りながら目を輝かせた。
「姫宮蒼司君、だったよね!君にちょっと聞きたいことがあって」
「え…?いや…、は?なんで俺の名前…」
戸惑う蒼司の両肩を強く掴んで強引に目を合わせると、弥斗は芸能人顔負けの飛び切りの笑みを浮かべてとんでもない爆弾を投下した。
「ね、蒼司君。バンドとか、興味無い?」
「……は?」
これが、Mental connectionと鈴久名恵愛、そして姫宮蒼司の人生を大きく変える彼等のセッションの始まりだった。
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