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熱く燃える炎─
血が 肉が焦げる臭い─
四方八方から飛んでくる矢─
『逃げなさい!』
『とおさま!』
『急いで!』
『でも、とおさまが!』
後ろを向いた瞬間、矢が向かってくる。
「あたる!」そう思い目を瞑った時、腕を引かれ柔らかいものに包まれる。
『っ!かあさま!』
『うぅっ』
『かあさま!かあさま!』
『くっ、はぁっ...よく聞いて、滉音。ここを出て、溟護に行きなさい。』
『かあさまも...!』
『私は、一緒には行けぬのです。』
『いやです!かあさまも!』
『おねがい、滉音。』
『ぃゃ...かあさま』
『滉音、愛してるわ。父様も、私も。』
『かあさま!』
『生きて、滉音!』
ドンッと突き飛ばされる。
海の底へ─
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