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9Kiyoakiside
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綺麗な海の入り江。
洞窟の石に座って、君と話す。
『ねぇ、きみは ぼくのことすき?』
『うん、だいすき!』
『じゃあ、ちかいのキスしよ?』
『ちかいのキスってなあに?』
『だいすきなひとどうしが ずっとすきだよって、ちかうものだよ。』
『わかった!きよくんとちかいのキスする!』
幼い頃の知識の浅い俺が、その子に教えている。
『すこやかなるときもやめるときも、とめるときもまずしいときも、あいし、うやまい、いつくしむことをちかいますか?』
『ちかいます!』
『それでは、ちかいのキスを。』
俺は、そっとキスをした。
ザァァァ...
『キスって、なんかドキドキするね。』
『うん。これで、ずっといっしょにいられるよ。』
『そうだといいなあ。』
その子は、困ったような表情をしてポツリと呟いた。
『だいじょうぶ?』
『うん!ねぇ、きよくん!』
『なあに?』
『みてみて!』
その子は、得意げに海からジャンプして回転した。
『すごい!ぼくもやりたい!』
『きよくんには、むずかしいとおもうよ。』
『なんで?』
『だって、ぼくは**だけどきよくんはちがうでしょ?』
その子がなんて言ったのか分からない。
『じゃあ、ぼくも**になる!』
俺は、なにを言ったんだ。
『澄耀様ぁ!』
宇衛が俺を呼ぶ声がする。
『じかんだね。』
『まってよ!もっとあそびたい!』
『またこんどね。じゃあ、おまじないするよ。つぎ あうときまで、ぼくのことはわすれてね』
水晶瞳が、あおく光る。
『いかないで!』
俺の記憶を消さないで─
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