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11Kiyoakiside
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「邸に来たはいいが、この後どうする?」
「そうだな...アイツに話しかけてみよう。」
近くにいた、邸の使用人に声をかける。
「すみません。」
「なんだぁ?、おめぇさんたち。新入りかい?」
「そうなんです。」
「そんなら、これ服の担当のとこへ持ってってくれねぇか?」
「あ...ちょっ!」
その使用人は、山のようにある服を渡すと どこかへ行ってしまった。
「どうしようか。」
「まぁ、その仕事をしながら話を聞く事にするか。」
取り敢えず、その服の担当という人を捜しつつ情報を探る。
「すみません、この服の担当の方はどちらに...」
「あぁ、それならそこを左に曲がったとこだよ。」
「ありがとうございます。」
洗濯をしている使用人に聞くと、場所を教えてくれた。
「聞いた?御屋形様の新しいコレクション。」
「聞いたわよ。なんでも、相当御屋形様に気に入られてるそうじゃないの。」
早速、噂話が聞こえる。
「ビンゴだな。」
「あぁ。」
宇衛と目配せをして、近づく。
「こんにちは、お姉さん方。」
宇衛の発言に鳥肌が立つ。
どこのフェミニストだよ。
「なぁ、その新しいコレクション?って今どこにいるんだ?」
「見ない顔ね。あんた、新人?」
「そう、今日入ったばっかなんだ。」
「御屋形様のコレクションは、皆 東館よ。」
「なるほど。ところで、御屋形様はいつもどこにいる?」
「それがねぇ、最近はずっと東館に入り浸っているのよ。」
「その方を見たことある?」
「いいえ、ないわ。新しい玩具は東の館から、出ないもの。」
「ありがとう。」
その少年はきっと、東館にいる。
情報を得られてよかった。
「その他に、最近変わったこととかあるか?」
「変わったことねぇ...」
「そういえば、東の邸から妙な歌声が聞こえるわ。」
歌声か。その囚われている少年が歌ってるのか?
「ねぇ、あんた。恋人はいるのかい?」
「...」
「よかったら...」
「ごめん、仕事頼まれてるから。」
噂好きの使用人は、ペラペラ喋ってくれるから利用しやすい。
だが、一時 捕まってしまうと解放されるのに時間がかかる。
ほどよいところで、引き上げる。
「宇衛、行くぞ。」
「了解。」
ようやく、尻尾が掴める。
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