アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
初めての寮生活
-
高校二年生の新学期。
俺は学校の寮に入ることになった。
なぜ二年生になって突然寮に入ることになったのかというと。
俺の家は高校からまあまあ遠くて…遅刻ばっかりしてしまっていた。
おまけに頭もよくないから、留年の危機。
一応そんなんでも進級できてほっとしていると、三者面談でそのことが親にばれ、その状況で担任に寮に入ることを進められた。
その結果、寮に入れられることになった。
「あ、蓮!」
「おー、おはよ。荷物でけえな~。そっち持つよ。」
「わ、ありがとう」
学校に着くと、同じクラスの蓮が待っていてくれた。
蓮は一年生の時同じクラスで仲のいい友達。
高校に入学して初めて話したのが蓮だった。
「あ、そうだ。薫、明日からも俺と同じクラスだよ。」
歩きながらそう言われて、え?と蓮の顔を見る。
明日、というと新学期だから二年生のクラスの話?
…いや、でもなんでそんなこと蓮が知ってるんだ。
そう考えていると顔に出ていたみたいで、蓮に言われる。
「寮生は先に新クラスを言われるんだ。」
「ええ!?そうなの!?」
ってことは、二年生も蓮と同じクラスなんだ。
嬉しさでついつい飛びつく。
「あ、あと薫のルームメイトも聞いたよ。」
「え、俺の?誰、誰??」
そこが一番気になるところだ。
誰が嫌、とか誰がいい、とかは全然ないけど、単純に一緒に暮らす人は気になる。
「あ、いたぜ。おーい。」
「え…森宮君…?」
蓮がおーいと呼んで、近づいてきた人にびっくりする。
だって、それが森宮君だったから。
森宮千歳。
頭もよくて、優しくて、運動もできて、さらにかっこいい。
女子が王子様ときゃーきゃー言うくらい人気のある人だ。
「俺のこと知ってるの?」
「え、あ、勿論!有名人だもん!」
うわあ、初めて話した。
初めて近くで見る森宮君は、女子の言う通り本当に王子様みたいだった。
「じゃあ俺これから部活だから。じゃあな、薫。」
「あ、うん!わざわざありがとう!」
蓮はそういうと、持っていた荷物を森宮君に渡して、部活に行った。
「じゃあ行こっか、薫。」
おいで、と言われて俺は初めての寮に入った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 4