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嫉妬 キヨレト2
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キヨside
やってしまったと思った。完全に、完全に俺が悪い。
でも仕方がなかった。許せなかった。
きっとレトさんは断れないから。
レトさんが傷つくのなんて許さないから。
あの後何度もレトさんに電話をしたりラインをした。
でも既読すらつかない。
もう嫌だ。
俺はどうするべきだったんだ?
夜中、フラフラと外を歩いていた。
何の目的もなく、ただ何か落ち着かなくて。
目的なんてなかったはずなのに、自然とレトさんの家の前まで来てしまって。もう寝てるかもとか思いながらやっぱりチャイムを鳴らした。
だいぶ待った後、かちゃりとドアが開いてびっくりした。
レト「なに」
冷たく放たれた言葉に複数の意味で涙しそうになりながら
キヨ「話があるから落ち着いて聞いてほしい」
と伝えて家に入れてもらった。
少し散らかっていて、でも少し急いで片したような跡があるから可愛いなって思った。そんな場合ではないけれど。
「実は一昨日電話があって。レトさんを汚したいっていう内容の。レトさんの家とか特定されてて、今すぐ始められるとか言うしどうしたらいいのか分からなくて。やめろって言ったら、代わりにキヨでもいいよとか言うから。とりあえず俺にしろって言ったんだよね。
昨日は集合する前にそいつと会って、結局監視されてて集中できなくて!トイレの中で急に電話がかかってきて時間かかって…。腹は痛くなかった…嘘。
だから!昨日のは別に浮気とかそう言うわけじゃなくて…
ごめんなにも言わなくて。」
レト「………そう…」
キヨ「ごめん」
レト「こっちが…ごめんね」
キヨ「……」
レト「本当にごめん、キヨ君自分を大切にしてよ」
レト「自分が、とかいいから。…あと、…。正直無視してりゃどうにかなったんじゃないかな…あはは」
キヨ「…そ、そうじゃん!!!恥かいた!あはは!!」
キヨ「ん?レトさん?」
レトさんにぎゅっとされて、幸せだ。
俺のレトさんが汚される、そういう文に踊らされてそんなこと許せなくて反応してしまったけど。
俺より先にレトさんに手を出される恐怖や不安にかられたけど。
まあいいんだ、この先、こんな形の不安や嫉妬が生まれないように。レトさんとちゃんと恋人らしい行為、をしようと思ってるからね。
end
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