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梅山さん②
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連れて行かれた先は化学室、小倉の向かう先はいかがわしい予感しか出来ない。
化学部とか文化部は基本水曜が休みだから、普段使われている教室は空き教室となっている。
鍵が閉まっていないのが甚だ疑問だわ。
おかしいって分かっていて、何も言えない私もおかしい……。
化学室に入ると、すぐに私の予感は的中した。ちょうど輪姦の真っ只中で永瀬を四人の男達が囲っている。
「な、ま、まさか私を……?」
「いや、選ばせてあげるよ。仲間になるかならないかをね」
「……え?」
永瀬は机に仰向けで寝かされた状態で前から犯されていたけれど、少し起き上がってハァハァと息を荒らげながら私を見つめた。
「葵唯、梅山さん連れてきたの?」
じーっと私を見つめたまま永瀬は小倉に問いかけた。せめて小倉に視線向けなさいよ。
ドキドキする。永瀬ってこんな、美人だったっけ──?
教室で犯されていた時は、可哀想にしか見えなかったのに。
「いやね、彼女の秘密を知っちゃってさ」
「へぇ……どんな秘密だろうね?」
永瀬の声って……こんな魅惑的だったんだ。初めて聞いた。少し高くて、色気のある声。
皆この声と綺麗な身体に誘われてしまったというのだろうか?
あれ、でも永瀬って小倉達にいじめられてるんじゃなかったっけ。
「お、小倉君っ、言わない約束でしょう!?」
「ははは。梅山さんに選ばせてあげようと思ってね。
このまま帰るなら俺が責任もって秘密は守る。
俺らの仲間になるなら、秘密はこの七人で共有。絶対に漏れないから安心して」
「絶対って……そんな。絶対なんて言葉はないわ」
「そうだね。ただの口約束、守る気はサラサラない」
「そんな約束なんて──」
「でも」
私の言葉は小倉に遮られる。
こんなの、一方的に私が不利な交渉じゃないの。
「でもね梅山さん、仲間になってくれたら君を女の子にしてあげるよ」
不利……こんなの損でしかない。速攻帰るのが、ここでの正しい行動。
でも、帰った瞬間にバラされてしまうかもしれないし、こいつらは最低で、ところ構わず性行為をする変態で、いやらしい人達。
小倉に見られた時点で私の運命は決まっていたんだ。
「きょ、脅迫じゃないの」
「してないよ。全部君の自由だ、ここに来てもらったのはね、一度見てもらおうと思ったんだ。莉紅の魅力をね」
目の前には男達によって性の道具にされているクラスメイト。私より、女の様な扱いをされている。
受け入れるという事は、私も同じ立場になるという事だ。
けれど、女の子にしてくれる。
私がどんなに取り繕うと、男である事実には変わりない。将来性転換をする計画で、この男の身体に性的な快感を覚えさせないように、と思ってきた。
だからコイツらの性行為に嫌悪感を示していたのであって、本当は……本当は、エロい事に興味はある。
私も、永瀬みたいに女の子みたいにしてもらえるの?
私は小倉の胸にしがみついて身体を寄せた。
「私、もっと女の子になりたい。でも永瀬君とは嫌、ちゃんとあなたが私の相手しなさいよ」
「ねぇ莉紅。俺、梅山さんとしてもいい?」
なんで永瀬に聞くのよ? と心の中で怒る。
小倉の永瀬の関係ってなんなんだろう。
「……いいよ。梅山さんが僕の愛人になるならね」
「あ、い、人? 言っている意味が分からないわ」
「んぁっ、僕はね、ハーレムを作るのが夢なんだ。僕の好きな人達に囲まれて暮らすんだ。はぁ……んっ。
今のところ……んんっ、ハーレム要員は葵唯だけなんだけどね、増やしていきたいと思ってる」
今永瀬を犯しているのは佐々木だ。こいつは空気が読めないのか、永瀬が話しているにも関わらず抽挿をやめない。
喘ぎながら、色気のある声で話してくるから、私もエロい気分になってしまう。
「ちょっと佐々木君、話の邪魔しないでよ」
「え? あ、ごめん。夢中になってたわ」
佐々木がボーッと遅い反応をした。金髪で不良に見せている割にどこか抜けている様に見える。
背も私より低いし、身体は鍛えていないのが丸分かり。頼りなさそうなタレ目を見る限り、絶対末っ子。
きっと高校デビューでもしたのね。
佐々木が動かしていた腰を止めて永瀬から出ていった。
永瀬は机から降りて、真正面から私と向かい合った。全裸だというのに、隠す素振りは一切見せない。
私より背は小さいくらいで変わらないけど、男にしては小さい。肌も女性みたいに綺麗で、羨ましい。
意外にも佐々木よりは筋肉質な肉体。
「永瀬君ってそういう趣味だったんだ? 一人じゃ満足出来ないの?」
「そう。大谷君も誘ってるんだけどね。彼、お堅いから……でも梅山さんなら良さそう。
どうかな、僕の愛人になれば葵唯とエッチしてもいいよ」
もしかしたら小倉は、永瀬の許可がなければ誰かとセックスをしてはいけないのかもしれなち。
多分イジメの加害者と被害者という関係はクラスメイトにそう思わせるブラフ。
だとして、そんな事をする意味は?
「でも、さっきフェラしてくれたわよね?」
「しーっ」
小倉は私に口を噤むよう、いーっと歯を見せた口の前に人差し指を当てた。そして、まずったという顔で永瀬にチラリと視線を向けた。
「まったくもう、葵唯は〜……後でお仕置きだね?」
「わ、悪かったって。つい目の前に美味そうなチンコがあったから」
「へぇ。僕も見てみたいな、梅山さんのおチンポ」
体温が一気に急上昇したような熱さを感じた。おチンポという響きがなんとなくエロく聞こえて、恥ずかしくなった。
「あ、あの……私のはおチンポじゃないよ。クリトリスだから」
「うん。じゃあ僕の愛人になる証に、クリトリス見せてくれる?」
私は愛人になるなんて一言も言っていないのに。永瀬は私のすべてを見透かしたような目で見つめてきた。
受け入れ体制万全の、包容力のある優しい微笑だ。
気付けば、小倉のグループの人達も黙って私を見ている。冷やかされたり、茶化されたりはしない。
いやらしい目で見ているのは分かる。けれど、もう不快感はなかった。
私はスカートを脱いで、ショーツも下ろした。上半身だけ制服で靴下と上履きを履いたままという奇妙な格好だ。
隠したい気持ちを押さえて、背中の後ろで両手を握った。
先に近付いてきたのは永瀬だ。
どうして……? 心まで支配しようとするような目に、逆らえない。
「可愛いね、君のクリトリス。触ってもいいかな?」
「……は、はい」
永瀬の白くて、細い指が、私の下半身の突起物に触れた。電気が走るような快感に、びくりとする。
いつの間にかそこは硬くなっていて、上を向いてしまっている。
「女の子にしては大きいクリトリスだ、君は女の子だから射精はしないね?」
「えっ、……はい。しません」
「じゃあ」
永瀬は私の髪に触れると、ハーフダウンに結いているゴムを外して、私のクリトリスを縛った。
「ひっ……痛っ……」
「射精しないようにしてあげないとね?」
「あぁ、ひぐっ」
涙が浮かぶ。永瀬は私の顎に右手を添えると、浮かんでいる涙を舌で掬った。
そして、その舌は私の唇に触れた。少し口を開くと、涙のしょっぱい味がして、永瀬の舌も入り込んでくる。
「は、あっ……」
ぬる、と舌と舌が擦れる。永瀬の舌は私の舌だけでなく、上顎や歯列まで責めてくる。
どうやってそんな風に舌を動かせるのか分からなくて、私は目を瞑ったまま何もしなかった。
「梅山さん、もしかしてファーストキスだった?」
「はい」
「ごめんね。でも、君はもう僕のものだから」
コクコクと頷くしかなかった。
だって、そうしないと小倉に近付けないと思ったから……。
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