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自宅休養編 [ちょっと寂しい]
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キッチンと寝室って地味に遠いんだよね…満の家広いし…階段つら…
「悠成、大丈夫?なんか辛そう。」
「え?そ、そうかな?そんなことな、ないけどなぁ!」
「悠成は嘘が下手だね笑笑バレバレ。」
体がふわっと浮く。満にお姫様抱っこされてる…お姫様抱っこって!なんかもっと他になかったの!?……ないわ…
「あ、あの…本当に大丈夫…だから…?」
「そんなに辛そうなのに?」
「うっ…」
「ほら、掴まってないと落ちるよ。」
恥ずかしい…満にはなんでもお見通しなんだなぁ…お姫様抱っこしてくれるって!満はこういうの恥ずかしくないんだろうなぁ…戸惑うほどの魅力が僕にないだけ?あれ、考えてたらなんか涙が…
「悠成…?大丈夫?お姫様抱っこ嫌だった?」
「あ…そうじゃない…!あの…その…お姫様抱っことかするの戸惑ってないから戸惑うほどの魅力が僕にないのかなって…思ったら泣けてきちゃって」「戸惑ってないように見えるんだ…めちゃくちゃ戸惑ってるよ!今もお姫様抱っこしてよかったのか!?って思ってた。でも悠成が辛そうだったから…戸惑ってる場合じゃないかなって…」
「そっかぁ…………ありがとう、大好きだよ。満」
「俺も大好き」
ぎゅーもいいけど、お姫様抱っこも満に包まれてるからいいなぁ…
部屋に戻ると布団に降ろされて、布団をかぶせられる。それから
「痛いところない?大丈夫?」
「うん。大丈夫!」
「じゃあちょっと茜達見てくるね。」
「うん!」
満が出て行ってひとりぼっちになる。一気に寂しくなる。大丈夫みんな一階に居るだけ!みんないる!どうしよ…暇だなぁ…とりあえずスマホ…
スマホの画面をつける。ゲームの気分じゃないし、動画を見る気分じゃないんーなにしよう…あ、莉月にLINEでもしてみようかな…基本暇人だしいいかな…送ってみよ!
『莉月ー』
《はーい!莉月です!悠成、大丈夫?》
『うん!大丈夫ではないけど痛み止めが効いてるから楽だよ』
《そうかそうか。それは良かった!で、どうしたの?》
『あ、今満の家にいて、茜達もいるんだけどみんな一階にいて、一人で寝室にいるから暇になっちゃって…』
《え!それは暇だね笑笑戻って来るまで話してよ!》
『いいの!?ありがとうー!』
《そうそう!満とはどうなのよ?》
『普通だよ!でも今日、お姫様抱っこしてもらった…(*´꒳`*)』
《顔文字が嬉しそう笑笑良かったね!》
『僕が病院行った時も帰ってきてからもずっとそばにいてくれるんだ!』
《いい彼氏を持ったね!うらやまし…しかも大学も一緒なんだっけ?》
『うん!一緒だよ!それでみんなの前で取らないでって宣言するって言ってたんだよ!』
《え、何それ?ラブラブかよ笑笑》
『(*´꒳`*)いいでしょ(*´꒳`*)』
《すっごい自慢されてる気分…いいねぇ!》
『早く戻ってこないかなぁ…寂しい(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)』
《もう呼んじゃえば?笑笑》
『呼んだら迷惑だろうし…でも…寂しい…うーん…』
《よし!副作用のせいだよ、呼びたくなるのは。呼んじゃいなよ!》
『わかった!呼ぶ…!僕頑張ってみる!』
僕はスマホを置いて、重い体を引きずって、なんとか部屋を出る。
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