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ブルースター
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「最近、幹人(みきと)が僕と一緒にいてくれるの。どういう意味かわかる?」
目の前にいる小柄で可愛い顔のした男は悪魔のような笑顔で言い放つ。
「お前には飽きたってことだよ。」
どうやって家に帰ったのか分からなかった。
気付いたら家でハンバーグを食べてた。
自分でも笑った。
僕は無意識にハンバーグを作るんだって。
そして無意識でもご飯を食べるんだって。
どれだけお腹空いてたんだろうね。
別に幹人を疑ってるわけじゃない。
付き合ってから幹人のことを疑ったことなんてないから。
でも最近、幹人が僕と過ごさなくなったことは事実だったから。
幹人があの子と過ごしてるのが直感で分かったから。
僕と過ごすはずだった時間をあの子に取られたのを目の当たりにして耐えられなかった。
幹人があの子に脅されて仕方なくってことも知ってるからこの気持ちをどこにやったらいいのか分からなかった。
幹人がもう少しで片づくって言ってたから何がなんでも耐えないと。
でも寂しいよ幹人。
「今日も幹人とデートなんだ〜今日でホテルにも行けるかも。昨日言われたんだ〜明日は今までよりもっと楽しいことしようって」
知ってる、知ってるよ幹人。
これも作戦のうちなんだよね。
分かってるよ、幹人が僕を好きなの。
今も僕のために頑張ってくれてるんだよね。
大丈夫、信じてるよ。
だって昨日貴方は僕に手紙をくれたからね。
"月が綺麗ですねなんてキザすぎて笑っちゃうな"
星が綺麗ですね...ほんとにキザすぎて笑っちゃうよ。
ブルースター
幸福な愛
信じあう心
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