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理想の部屋
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「お客様がご希望されていたように、まずはぺット可物件なので、猫ちゃん用のドアが至る所についています。爪研ぎの心配もないように、爪研ぎができる素材を柱に巻き付けていたり、丈夫な壁紙にしてあります。オーナーさんが猫好きで、至る所にこだわりがつまっております。」
「窓からの眺めも綺麗だし、いいんじゃない?どう?ツバキ。」
「はい。素敵なお部屋ですね。」
二人とも動きが美しい…。
普通の会話なのに、どうしてこんなにも尊いの?
攻め様の低音ボイス…かっこよすぎて倒れそうです。
この低い声で、ドSにイケおじをいぢめちゃうんですねぇ?
それとも、甘やかしちゃうんですかぁ?
お二人を見ていると妄想が膨らみます。
あぁ!
素晴らしいお二人と巡り合うことができて、幸せです!
「ツバキ、キッチンを見てみよう?」
「はいっ。」
おぉ、攻め様、奥様の腰を自然に抱かれて、移動されてますよ?
あらまぁ、奥様もピッタリ寄り添って歩かれてます!
自然と奥様なんて呼んじゃった。
「ガスコンロですね。良かったぁ。チョコが食いしん坊で、よくキッチンに来ちゃうから、IHだと心配だったんです。」
「オーナーさんもそこは気を付けているポイントだそうです。」
「使いやすそうなキッチンだな。」
「そうですね。」
「気に入った?」
「はい。キッチンもとても気に入りました。」
立花さんの素敵な笑顔に癒されながら、バスルームも案内する。
「うわぁ、広いですね。」
「こちらもオーナーのこだわりポイントです。お風呂が大好きなんだそうです。お風呂からの景色もこだわっています。」
「素敵です。」
「ツバキは風呂がすきだからいいんじゃないか?」
「でも、こんな贅沢しちゃっていいのかな。」
「ルームシェアするんだし、多少値段が高くても大丈夫だろ。」
「ふふ。楽しみです。」
「ここに決めていいか?」
「はい。とっても気に入りました。あとはうちの子たちがなじんてくれたらいいんですが。」
「あの子たちは、旅行にも行けたくらいだから、大丈夫じゃないか?ツバキがそばにいれば安心だろ。」
ああ。もうお部屋が決まってしまいました・・・。
お二人のラブラブっぷりをもっと見たかったですぅ。
契約などあっという間に済ませ、ご帰宅してしまいました。
はぁ。腐女子な私の最高の癒しの時間をありがとうございました。
またいつかお会いする日を夢見て…。
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