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気を紛らわせる
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「おーっす。二階堂!元気にして…。うわっ!何、その顔!」
「あぁ、百瀬。」
「ひでぇ顔してんなぁ。イケメンが台無しだぜ?」
「お前、オレのこと、イケメンだって思ってたのか。」
「いや、普通にいい男だって、二階堂は。でも、今は、ひでぇぞ。大丈夫か?」
「大丈夫ではない。」
「ツバキさん、出かけてから、何日たった?」
「まだ3日。」
「うわー、先は長いな!」
「死ぬかもしれん。」
「寂しくて死ぬとか、ウサギか!」
「自分がこんなに、恋人に依存するヤツだとは思ってもいなかった。」
「二階堂、ツバキさんにベタ惚れだもんなぁ。しかし、会えないくらいで、そんなにやつれるもんか?」
「普段は気を張っているが、今はお前に対して気を使う必要などないだろ。」
「まぁ、そうだけどさ。凹んでる二階堂、なんかウケる。」
「はぁ、そうかよ。」
「今日、コハクも来れそうだってよ。タクヤも連れて来るかも。二階堂とタクヤって、面識あったっけ?」
「あまりないな。まぁ、萩野は有名人だったから、知ってはいるけど。」
「タクヤって、有名人なのか?」
「うちの高校の女子、全部食ったって伝説がある。」
「はぁ?マジかよ。そんな伝説のヤツとコハクは付き合ってんのかよ。」
百瀬が飲みに誘ってくれた。
ツバキがいなくて暇してるだろと気を遣ってくれたのだ。
たったの3日でダメになりそうだったから、百瀬からの誘いは、正直ありがたかった。
くだらない話をすれば、少しは気が紛れるだろう。
「なぁ、二階堂。お前らって、将来どうすんの?」
「普通に結婚するつもりだが。」
「日本じゃ、できねぇじゃん。それに、ツバキさん、会社での立場とかあるんじゃねえの?」
「急ぐつもりはない。いつかはな。」
「へぇ。そんなこと二階堂がんなこと言う日が来るとは思わなかった。高校時代のお前に見せてやりたいわ。」
「オレも信じられない。ツバキと別れたら立ち直れないだろう。」
「でもさ、ツバキさんって、仕事大事にする人だろ?会社でお前と付き合ってるってバレたら、やばくねぇの?」
「どうだろうな。上手く隠してるんじゃないか?全ての人が理解してくれることではないからな。」
「へぇ。まぁ、とりあえず、二階堂、飲め!」
「あぁ。」
百瀬は、特に物事を深く考えないタイプで、表裏がない。
見た目のかわいさとは裏腹に男らしい性格で、高校のときから、一緒にいて疲れないヤツだった。
周りにいたヤツらは、オレの顔色ばかりうかがっていた。
黒羽と庄司と百瀬は、よく一緒にいて、何故かその中にオレも入るようになった。
オレがよく一人でいて、百瀬が絡んできたからだ。
はじめのうちは、鬱陶しいうるせぇヤツだと思っていたが,互いに気を遣わないで済むし、分かりやすく男らしい百瀬の性格が気に入り、つるむようになった。
それから、高校を卒業した後も、何かとこうやって集まって、飲んだり、飯を食ったりしている。
オレは、三年間帰宅部だったから、部活の仲間もいないし、一人でいればいいと思っていたが、百瀬と庄司がほっといてくれなかった。
今日みたいな日は、こんなうるせぇヤツらの存在がありがたかったりする。
一人でいるのに慣れていたはずなのに、ツバキと付き合うようになってからは、寂しさに耐えられなくなってしまった。
誰かを愛すると、弱くなってしまうのだろうか。
今まで、何も感じなかった自分がウソのようだ。
「二階堂、スマホ光ってるぞ?」
焼き鳥を頬張りながら、こちらを指さす百瀬。
ハムスターのようだ。
着信画面を見るとツバキ。
「ツバキさんから?」
「あぁ。」
「出てこいよ。」
「一人にして悪いな。」
「は?あ、うん。平気。二階堂っぽくないな、そう言う気遣い、気色悪りぃ!早く行ってこい!コハクが、もう少ししたら来るって言ってたし!」
何故か赤くなって照れている。
コイツって、照れたりするんだな。
個室から出て、廊下の隅の方へ移動する。
「あぁ、ツバキ。仕事、お疲れ様。」
「シンジさん、今、大丈夫ですか?」
「百瀬と飲んでる。ツバキからの電話、嬉しい。」
「毎日電話するって言ったのに、昨日はできなくて、ごめんなさい。」
「大丈夫だ。忙しそうだな。」
「やることがたくさんありすぎて、目が回りそうです。でも、やり甲斐がある。」
「偉いな。ツバキは。」
「そんなことありませんよ。周りの人たちから、刺激を受けまくりです。シンジさんは、お変わりありませんか?」
「あぁ。店は、いつも通りだよ。」
「シンジさん自身は?」
「あぁ、オレは、ツバキに会えなくて寂しい。早く会いたい。」
「シンジさん…。ボクも早くシンジさんに会いたいです。」
「あまり可愛い声出すなよ。勃つ。」
「ごめんなさい…。」
「はぁ。ツバキの声を聞いただけで、やばい。」
「今、ホテルです。」
「一人?」
「えぇ、もちろん。」
「何してるの?」
「裸でベッドの上にいます。」
「おい…。マジでやばいって。」
「シンジさんの写真見て、…一人でシてました…。」
「一人で…。」
「でも、イけなくて…。」
「ツバキ…。」
鼓動が早く激しくなるのがわかる。
下半身に血液が集まってくる。
「ふふっ。冗談ですよ?」
「お前、冗談でこんなこと言うヤツじゃないだろ。」
「…ごめんなさい…。エッチでごめんなさい。」
「謝るなよ。オレも毎日ツバキの動画見て、一人でシてる。」
「まだ3日しかたってないのに寂しくておかしくなりそう。」
「一ヶ月の辛抱だ。愛してるよ。」
「ボクも愛してます…。」
「一人でシてるの見ていてやるよ。ビデオ通話にして?」
「え、…恥ずかしいです。」
「一人でイけないんだろ?」
「…はい。」
ビデオに切り替わる。
全裸のツバキがベッドに横たわっていた。
「エロっ。」
「…シンジさん…キスしたい…。」
「あぁ、目をつぶって?」
可愛い顔。
三十路の男とは思えないあどけなさ。
「早くツバキを抱きしめたい。」
「シンジさん・・・。」
「ツバキのおまんこ、見せて?」
「・・・はい・・・。」
素直に足を開き、カメラを傾ける。
「きれいだ。もう、トロトロになって、美味しそう。」
「一人でいじっていたので、もう十分ほぐれています。シンジさんのペニスが欲しくて、切ないです・・・。」
「オレが触れるように指を入れてごらん?」
素直に指を挿入するツバキ。
「ん・・・。」
「ツバキの好きなところ、わかる?」
「分からないです。」
「奥の方だよ。」
「届かない・・・。シンジさんのペニスじゃないと届かない・・・。」
「そうか・・・。じゃあ、ツバキ・・・乳首触って?」
「んんっ。」
「乳首だけでもイけるだろ?」
「自分で触っても気持ちよくなれませんでした。」
「オレが触っていると思って?ツバキが気持ちよくなっているところ、見ていてあげるから。」
「シンジさん・・・見てる?」
「ああ。見ているよ。」
「気持ちいいです・・・。一人でシていたときは、全然気持ちよくなかったのに。シンジさんに見られているだけで、気持ちよくなっちゃう・・・!」
「美味しそうな乳首。早く舐めたい。」
「シンジさんに舌でぺろぺろされるの、好きです。」
「ああ、いつも可愛い反応をしてくれるよね。」
「ん・・・イきそうです・・・。イッてもいいですか?」
「ああ、イけよ。」
「シンジさん・・・!」
「可愛いね。ツバキ。愛しているよ。」
「ボクも、愛しています。シンジさん。」
賑やかな居酒屋の廊下のすみで、恋人と電話でエッチをしてしまった。
こんなスリルある遊びは初めてだ。
しかし、オレはイけなかったから、トイレで抜くしかない。
ツバキは、イッだ後で眠たそうにしている。
「ツバキ。」
「…はい…。」
「そのままで寝るなよ?風邪ひくぞ。温かくして寝てくれ。」
「分かりました…ふぁ〜。」
大きなあくび。
可愛い。
「おやすみ。ツバキ。」
「おやすみなさい、シンジさん。シャワー浴びてから寝ますね。」
「ドロドロだしな。ゆっくり休めよ。」
「ありがとうございます。シンジさん、飲み会楽しんでくださいね。」
「あぁ、ツバキがいないから楽しめるかは分からないが。」
「そんなこと言わないでください。サクくんたちがシンジさんのために集まってくれたんですから。」
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