アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〜第1章〜「レッドコランダムの意味」(2)
-
リビングには兄さんと父さんが座っていた。そして、兄さんが作った美味しそうな料理が机に置いてある。いつもより美味しそうだ。
「うまそ…」
俺は椅子に座った。兄さん達はもう食べていた。
「いただきます。」
そう言ってから、美味しそうな料理を食べた。実際とても美味しいのだ。
食べ終わった俺は椅子の下に置いてあった鞄とギターを持って玄関へ向かった。
「行ってきます。」
「行ってらっしゃ〜い」
兄さんと父さんの声が聞こえてきた。俺は家を出た。
家を出ると岡部に出会った。
「よぉ、和英…?」
「和英やで。」
そうなるのもまだ分かる。
「お前、なんで光のかっこしてんだよ。キモっ…」
「…」
キモいって光の事か?それとも俺のことか?光の事馬鹿にしてるんだったらいくら友達だからと言っても許さねぇ…でも手をあげてしまえばそこで終わりや…
俺は岡部を置いて早歩きで学校へ向かった。岡部は近づきたくないみたいなオーラを放っている。そんなの俺は気にしない。
~学校〜
「おはようございます…」
俺は小さい声でそう言い自分の机に向かった。机に着くと、荷物を置いき1本の花を持って職員室へ向かって行った。
すれ違う人々には変な目で見られる。どこからか光に向けての悪口や俺に向けての悪口が聞こえてくる。俺は少しムカついたが、無視して職員室に入った。
入ってすぐに担任の先生の方へ行った。そして俺は、花瓶を貰った。俺はお礼を言うと職員室を出た。
俺は、教室の近くにある水道で花瓶に水を入れて花も入れ教室に入った。
教室に入って真っ先に目に入ったのは光の机に悪口を書き笑っている不良集団だった。
俺は花瓶を自分の机に置き、不良集団の方へ行った。
「あいつ来ねぇなw」
「死んだんじゃないんですかw」
そんなことを話して笑っている不良集団のリーダー格の後ろに俺は立った。
「あの…邪魔なんですけど…」
俺は小さく呟いた。
「あっ?なんだてめぇ、てかなんつったんだよwはっきり喋れよw」
スゥ…
「邪魔やっつったんや!てか、光の事馬鹿にせんといて!この…」
「この?」
「クソ野郎!!」
俺は大声で言ってやった。少しスッキリした。
教室にいた人達は俺の声にびっくりしていた。
不良集団はどうかというと、完全にキレていた。リーダー格は俺の胸ぐらを掴んで大声で怒鳴ってきた。
「離せっ…!」
「お前!!誰がクソ野郎だ!誰が1番偉いかその身に刻ん出やろうか!?あぁ!?」
そう言ったリーダー格は俺を突き飛ばすように胸ぐらを離した。
俺も完全にキレていたが、本性はここでは表さないようにした。
突き飛ばされた俺は笑いながら答えた。
「ハハハハ!…誰が1番偉いかこの身に刻んでもろても俺は構へんでw出来るもんならなw…まぁ、やるんやったら放課後なw」
「煽りやがって…クソがっ…!分かった。放課後にやってやるよ。放課後、校舎裏でな。」
そう言ったリーダー格はどこかへ行った。すると、取り巻きもどこかへ行った。
「はぁ…」
俺は雑巾を持ってきて光の机を綺麗になるまで拭いた。
「クソっ…あいつら油性ペンで書きやがった…」
光の机が綺麗になるとそこにさっき貰ってきた花瓶を置いた。すると丁度チャイムがなった。
俺が席につくと同時に先生が入ってきた。
先生の口から光が死んだ事が告げられた。
丁度帰ってきた不良集団が大笑いした。クラスメイトも誰1人と悲しんでる奴はいない。悲しんでるのは俺だけだ。
何故そんなに光が死んで悲しむ奴が居ないかと言うと、光はクラスメイト全員からいじめられてるからだ。
俺は何度も光に「家の人か先生に言えよ」っと言っているが、光はいつも悲しそうな笑顔で「心配掛けたくないんだ。」の一点張りだ。光が酷いことされてるのを見てクラスメイトに手を上げたこともあったな。そんとき光に「ありがとう」って言われた後、少し怒られたな…「手を上げてしまえばこっちも犯罪者になる」って。あいつはホンマに優しいな…あぁ…光に会いたいよ…
ー放課後ー
「アイツ、本当に来ましたぜアニキ。」
そう、俺はホンマに校舎裏に喧嘩をしに来たのだ。
2020年3月6日
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 5