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〜第1章〜「レッドコランダムの意味」(3)
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ー放課後ー
「アイツ、本当に来ましたぜアニキ」
そう、俺はホンマに校舎裏に喧嘩をしに来たのだ。
「よしっ、始めようか。全員!!アイツを痛い目に合わせたれ!!」
そうリーダー格が言うと下っ端の奴らが俺に襲いかかってきた。
が、
俺は襲いかかって来る奴を全員投げ倒した。残りの奴らは俺にビビって逃げていった。
「ヒヒッ…弱っちいな〜アンタのとこの下っ端は…ホンマに光林中の元番長か?w」
「お前、ヲタクのくせになんで俺が光林中の元番だって知ってんだよ。」
「それねぇ〜…これが終わったら教えたるわwてか俺、アンタに中学ん時何回も会ってんで。」
リーダー格の奴は一瞬きょとんとした顔を見せたが、すぐにいつもの険しい顔に戻った。
俺は笑いながら構える。
「ハハッ…かかってこいよw」
すぐさまリーダー格の奴は俺に襲いかかってきた。リーダー格の奴は素早い殴りをかましてくるが俺は全て受け止めた。
「お前からも来いよ。なんだァ?俺に怯えてるのかァ?w」
俺はその挑発に乗って思いっきり蹴りを入れた。もちろん止められる。あともう何発か殴りを入れた後に、俺は壁を蹴って足でリーダー格の頭を掴み、思いっきりバク転をした。リーダー格の顔が思いっきり地面に叩きつけられた為、リーダー格が顔を上げると鼻血が垂れていた。
「お…お前、もしかして…っ!」
リーダー格が驚いた顔で言った。
「あぁ…そのもしかしてだよっw俺は黒烏中のあの2代目番長だ。」
「嘘だろ!お前、内側に入った白は!?あの威勢のいい声は!?周りをビビらせるあのつり目は!?」
「アニキ、でも今食らったじゃないですか、黒烏中の番長しか出来ないあの技を。」
その言葉を聞いてリーダー格は納得した。
俺は後ろにあったゴミ箱に座った。
「皆知ってると思うけど、もう1度自己紹介しておこうやないか。」
俺が喋り始めると、不良集団は俺の前で星座をして話を聞いていた。
「俺の名は「長谷川 和英」黒烏中の元番長や。見てもらったら分かると思うけど、今は不良を辞めてヲタ活に専念してんねん。後、誰にも言わへんかったけど、俺は光の恋人だ」
そう俺がカミングアウトすると、不良集団は全員で
「すみませんでしたァ!!」
と土下座した。
「そんな土下座なんてせんと顔上げてえな。もうやらへんねんやろ?なら俺はええねん。それに、光も許してくれると思うで。」
(俺は「ええ」とは言ったけで光が許してくれても絶対に許さんからな…)
俺はいつもは見せない緩やかな笑顔を見せた。少し怒りが混ざった笑顔。
リーダー格の奴が急に立った。
「俺も一応名乗っておきます!光林中5代目番長「白崎 蒼空」です!」
興味が無い。それより早く部活へ行きたい…そんなに時間は経ってないから間に合うと思うんだが…
「アンタ、蒼空ちゃうんか。ええ名前やん(大嘘)俺、部活あるから。じゃあな。」
「うっす!!」
俺は置いてあったギターと鞄を持って部室へ向かった。
(和英さん…俺、めっちゃ好きだ…)
少し振り向くと、蒼空が止まっていた鼻血をまた出していた。
「なんだアイツ」
〜部室〜
「ちっす、長谷川さん。」
2020年3月8日
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