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コンプレックス9-ノワールside-
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毎日毎日同じ作業の繰り返しの中、1つの箱だけいつもの指示と違うことを言われた。
他の箱と形の違う木箱は指定したところへ持って行ってくれ、そう頼まれた俺だったが、近くにいたブタ…貴族に声をかけると何故か因縁を付けられた。
俺らを見下ろして生意気だ。奴隷のくせに楯突くのか。などと、よく分からないことを言われ、最初は拳や鞭だけだったがだんだんエスカレートしていき、近くにあった固い物などで殴り始めた。
しばらくしてブタは疲れたのか、物を投げ捨てどこかへ行った。
せめてこの荷物の場所だけでも教えろよ。
骨は折れていないが、青アザや腕が赤く腫れるなどの軽傷を負った。後で軟膏パクってくるか
この場にずっと居ても仕方が無いのでほかの貴族を探し、荷物の置き場所を教えて貰い、いつもの持ち場に戻った。
「おかえり、遅かっ……おいノワール!なんだよその怪我!」
「貴族にやられた。いつもの癇癪だろ、気にすんな」
「…ノワール、頼むからもう少し自分を大事にしてくれよ」
「奴隷である以上、そんなこと言ってらんねぇだろ」
「そ…だけど…」
「強い犬は吠えねぇんだよ。耐えて耐えて、反撃の時をしっかりと見てんだ。いつこいつらを噛み殺すかなって」
「…はっ、そうだな。つか、お前猫科だろ」
「細ぇことは気にすんなって」
その日の夜、就寝に着く前だった。
いきなり呼び出されたかと思いきや拘束具と首輪、猿轡までされてわけも分からない場所へと連れていかれた。
その場所は暗くてよく見えなかったが、いい気分ではなかった。
甘ったるくて吐き気がするほどのΩの匂い、煙たいくらいのタバコや葉巻の匂い…色んな匂いが混ざり鼻がおかしくなりそうだった。
何も説明がない中突如として行われているコレを理解するまでそう時間はかからなかった。
これ、闇オークションだ。
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