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核心
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アパートに着いた2人は順番にシャワーに入り汗だくになった体の不快感を洗い流す。
伊嶋がシャワーに入っている間、オレは、どこから説明していこうか頭を抱えた。
伊嶋がいつから見ていたのかわからないが、あんな場所で男3人と揉めていたんだ、オレがゲイであることも説明しなければ、今回の件について説明しきれない気がする。
自分のセクシャルマイノリティについて打ち明けるべきだと考えはしたが、やはり今後の関係性を考えると正直に打ち明けるべきなのか覚悟を決めかねていた。
そんなことをひとり考えて、百面相しているところにリビングのドアが開いた。
「シャワーありがとうございました。洗濯まですいません。」
オレよりも身長も体格も大きい伊嶋にはオレの部屋着はやや窮屈そうだった。
「いや、そもそもオレの性だからそのくらいはさせてくれ。」
オレは伊嶋をソファーへ座らせ、冷蔵庫からペットボトルの水を2本取って1本を伊嶋に渡し隣に座った。
伊嶋は、ありがとうございますと、水を受け取りそのまま蓋を開けて水を飲む。
沈黙の中、水を飲む時の喉の音だけが部屋に響く。
恐らく、伊嶋はオレが話し始めるのを待っているはず。
だけど、まだオレはどう話をするべきか考えあぐねている。
伊嶋がシャワーから上がってからどのくらい時間が経ったのだろう。きっと、5分も経ってはいないだろうが随分長くこうして座っているような気がする。
オレは緊張してさっき走った時よりもドキドキしている気がする。
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