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何だかんだで付き合い始めて
時々先輩の理性?…が崩壊したとかで俺を襲う以外は、思っていたよりも楽しかった
あ、その時にモデルを少ししてるんだと聞いたんだ
みんなの前だとクールでカッコいいのに
俺の前だとなんだか可愛くて、でも、かっこよくて頼りになる人
初めて話した時から気付けば3ヶ月
いつの間にか先輩を好きになってた
俺も、先輩が好きです
言ったら固まって、でも、すぐに嬉しそうに笑って、抱きついてきた
先輩は、仲の良い人たちには俺が好きなんだと話していたらしいー
「あっ…だから、あの時」
「お前にやたら謝ってたろ?俺、嫉妬というか…ムカついて。睨んじゃってたからーアイツじゃなくて、俺がぶつかりたかった…みたいな?」
えへっと笑う先輩
「どんだけですか…」
なんて呆れたように言ったけど、実は少し嬉かったのは秘密
そして、先輩が卒業
本格的に仕事を始め、実家を出た先輩の家に一緒に住むように
そして、現在
同棲して約4ヵ月位で…
先輩は、浮気を始めた
あまりにも以前とはちがう態度、すれ違いの生活
よく、女の感とか言うけど
付き合ってる人の浮気とかって、案外気づくものらしい
一緒に住んでる筈なのに
以前よりも遠い
「さすがに…実際見たのは初めてだけどー…」
朝のー
は、思い出さないようにしよう。
欲求不満だったのかな?
「俺には…手出してこないのに」
俺も男だし、先輩が好きだし、普通に欲求不満になる
それに先輩の友達で同じような人がいて、その人曰く
〈「男同士だからこそ、素直にならないと駄目だぜ?」〉
だから、あの時ー
「…ふっ……ん…あっ…ん」
口内に舌が入ってきて、たどつきながらも応えて
クチュクチュ…音が響いて、段々身体も熱くなって
離されて、ゆっくり目を開いたら先輩の熱っぽい目と合って
心臓がドクドク…音を立てて、辛くて、先輩が凄くほしくて
「ー先輩……抱いてください」
恥ずかしくてどうにかなりそうだった。
でも、正直に言った
なのに
「…悪い」
その一言で立ち上がった先輩は、仕事に行ってくる
そう言って、出ていってしまった
それから顔を会わせたのは2日後
「仕事で帰れなかった。悪い」
同棲前に、デートでよく食べていたお店のチョコケーキを買ってきてくれた
先輩の分は?
「俺は、食べたから…お前食べな」
お風呂に入りに行った先輩
ケーキの箱を持ったまま、俯く
先輩
俺、チョコケーキ食べられないんです。
先輩が美味しそうに食べるからー
甘いものが苦手だったけど、先輩と一緒に食べるととても美味しく感じた
1人で食べても…美味しくない
1人暮らしの時は、何でもなかったのに、先輩と一緒に食べたご飯が美味しい
先輩と一緒だと楽しい
寂しかったのだと気付かせてくれた
正直に
なんて、言わなきゃよかった
引かれてしまったのかな?
もう、好きじゃなくなったのかな?
それを聞くことが出来ない
〔別れて〕
言われるのが…怖い…
浮気しているのだと気付いたのは、それから間もなく
ブラブラとあてもなく歩いていたら、前まで住んでいたアパートの前まで来ていた
この頃が1番よかった
もう
無理なのかな?
今まで溜めていたおもいが溢れて、涙が出てきた
時刻はあっという間に午前11時
グッと涙を堪えて、また歩き出す
どんな時でもお腹は減るんだな
先輩と、浮気相手さんの分は置いてきたし平気だろう
家出る前に、なんか食べてくれば良かったな
まだ強がっていられる自分に驚きつつ、なに食べようかな~なんて思った
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