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先生が出てったあと、時間がまだあるので洗濯物を干す事にした。
ベランダに出ると日差しが眩しい…ここ最近寒かったけど、陽が出てるとこんなにも違うんだな…。
「………。」
新しい生活…新しい世界…何もかもが新しい。
ワクワクするようで…でもどこか不安だ…
先生にこれ以上迷惑かけないようにしなきゃな…そう思っていると、どこからか視線を感じた。
〘ユーマ!〙
「………?」
どこからかカイト君の声が…
姿を探すと、隣のベランダ仕切りから金髪がふわふわと指定た。
「カイト君…」
〘ユーマ今日学校でしょ?〙
「え、う、うん……」
〘僕も行くんだ!〙
「へぇ…」
学校…?
他にも高校があるのかな…
〘ユーマに会いに行くからね!〙
「え…?」
〘ユーマと僕、おんなじ学校なんだよ!〙
「………。」
〘いつもユーマのこと見てた!だから僕ユーマを知ってるんだよ!〙
「そ、う…なんだ……」
〘ねぇ、ユーマ。〙
気が付けばカイト君はこっち側に来ていて、俺の腕を掴んだ。
思わずビクリと身体を揺らした。
純粋なキラキラした目に俺が映っている…その顔は少しだけ恐怖に歪んでいた。
〘ユーマは今シアワセ?〙
「え……」
笑顔だか…どこか真顔めいている。
怖い…
〈カイト!〉
「っ!」
〘はぁくん!あのね!今ね!〙
〈良いから戻って来い!〉
「……。」
速水君も…同じ高校なんだろうか…
〈ごめんな…カイトが…〉
「あ…い、いえ…大丈夫です。じゃ……」
急ぎ足がバレぬよう比較的ゆっくりと中へ入る。
窓を閉めるとき、カイト君が手を伸ばした。
「な…っ?」
〘コレ、あげる。ユーマに僕からのおすそわけ。〙
そう言ってカイト君は笑顔で戻って行った…
手からするりと落ちていったものは俺の足元に転がった。
「あ…っ………」
それは俺もよく知っているもの…
陽の光を受けて先端が光った。
渡されたものは、1枚羽のカミソリだった…
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