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赤い液体が…
床を染めていく…
「………。」
『思ってたより痛くないね。』
パックリと口を開けた皮膚から、止まることを知らずに溢れ出る。
先生の腕を伝って、俺の手まで染まっていく…
暖かくて…熱い…
「………。」
昔の俺の血に染まっていたのに、難なく切れてしまった。
先生の腕に…傷を作ってしまった。
俺は…なんて事をしてしまったんだろう…
『ありがとう勇間…』
「先生……ごめ、俺っ…」
『ううん、俺がお願いしたんだから…そんなに悲しい顔するなよ。』
「でも…」
『手当、してくれるか?』
「………。」
俺の為に…なんでそこまで出来るんだ…
嗚呼…先生の優しさが怖い…
先生が…怖い…
[お前…その腕どうした?]
呼びに向かって早々、叶先生が追求した。
わざとらしくビクついた俺の肩を、隠すように先生が抱く…
何も言わなくて良い…大丈夫……そう言っている風に思えた。
『窓開ける時にドジって、勇間に手当してもらった。』
[アホだな。]
『段ボールがあったんだよ。』
[…大人になると身体が重くなるよなー。]
『なにそれ皮肉?』
[さあな?]
「………。」
二人の会話に、ぎこち無く頬を上げるしか出来ない。
ふ、と顔を上げると…日下君と目が合ってしまった…
わざとらしく目を背けてしまう……秘密にしなきゃいけないのかな…
でも多分先生はそのつもりだ…それなら黙っているべきで…
〔勇間?大丈夫?〕
「あ…う、うん…」
目が合わせられない…
明らかに可笑しい態度だ、バレるのも時間の問題かもしれない。
嗚呼…どうしよう…どうしたら良いんだろう。
二人に怒られるかもしれない…突き放されるかもしれない…
〔………。〕
「あの…ト、トイレに行ってきます…」
『ん、じゃあ俺達車で待ってるから。』
「はい…」
そそくさと足早に家の中へ入る。
その途端、緊張が解れたのか…力無くその場にへたり込んだ。
赤い…血が…脳裏に焼き付いている。
抑えていた震えが、全身を覆う…
「はぁ…っ…」
蹲り、組んだ両手を額に当て何とか抑えようとしてみる…嗚呼…収まらない…
指の隙間から…先程先生が流した血が見えた…
拭かなきゃ…
袖を伸ばし、強く擦ると簡単に消えた…
まるで初めから、そこに無かった汚れの様に。
綺麗に…
「………。」
こんな風に綺麗サッパリ、忘れてしまいたい…
けれど、目を閉じれば蘇る。
皮膚を割いていく感覚が…
血が腕を伝っていく感覚が…
「…っ…」
どうしてあんな事…
思い出させる様な事を…
折角の決心が揺らいでしまったらどうするつもりなんだ。
もしかして…俺を試してる?
自分を犠牲にしてまで?
いや………でも先生なら…
『勇間?どうしたそこで蹲って。』
「あ…」
俺の戻りが遅く、先生は様子を見に来てくれたらしい。
慌てて立ち上がり、服に着いた埃を払う。
分からないなら本人に直接聞こう…
『気分…優れないか?』
「いえ、大丈夫です……あ、あの…」
『ん?』
「さっきの…アレは、何で…」
『…言ったろ?この傷を忘れない為だって。』
「………でも、折角の綺麗な腕が…」
『俺には綺麗な部分なんて無いよ、だから今更だ。』
「………。」
綺麗な部分なんて…無い…
そう言った先生の表情は、暗くて見えない。
笑って…居るのだろうか…それとも…
『二人も心配してる、行こうか…』
「…はい。」
『無理ならちゃんと』
「大丈夫です…」
『……そうか。』
先生と肩を並べて、外へ出る。
車に乗り込めば、叶先生も日下君も30分経っても戻って来なかったから心配だった…そう言ってくれた。
けれど、俺の頭の中で…真っ黒な先生が笑っていて、二人の言葉にただ笑って居ることしか出来なかった…
車に乗り込み、スーパーへと向かう途中…
日下君と叶先生に、泊まりの件を提案した。
〔泊り?するする!寧ろして良いか聞きたかった!〕
[おい…]
〔ってのは冗談で〜…本当に勇間が心配なんだ、あの家に一人…って…〕
「………ありがとう、心配してくれて。」
〔当然だろ〜?〕
頭を乱雑に撫でる日下君は、照れ臭そうに笑っている。
そんな俺達を横目で見ながら、先生が意地悪そうに微笑んだ…
『と、言うわけで…お前らにも手伝ってもらうからな。』
〔何を?〕
『掃除。』
〔えっ…〕
固まる日下君。
それを見てさらに笑う先生…
「そんなに汚くは無いと思うけど…ごめんね?」
〔いや!大丈夫!俺掃除とか好き!〕
「それなら…」
良かったけれど…何だか申し訳ないな…
夕飯は俺が作って、少しでも恩返ししよう。
「夜ご飯は俺が作るよ、何かリクエストある?」
『あ、俺ハンバーグ!』
「先生には聞いてないです。」
〔唐揚げ!〕
「唐揚げ…なる程、叶先生は如何です?」
[俺もか?]
「え…嫌ですか…?」
[いや…別に……じゃあ…ポテトサラダ…]
「分かりました、じゃあ先生…」
『ん、俺達は食材調達な。』
「お願いします。」
それぞれの役目が決まったのと同時に、スーパーに着いた。
買うもの沢山あるけど…足りるかな…
『俺らが出すから気にすんな。』
「えっ…でも…」
『いーから、な?叶。』
[おう。]
「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて…」
『うっし、買うもの終わったら連絡してくれ。それに合わせて車に戻るから。』
「はい、分かりました。」
『じゃ、また後でな!』
俺と日下君、先生と叶先生の二組に分かれる。
〔さーてと、取り敢えず…洗剤とか?〕
「うん、まぁ…生活用品全般…かな?」
〔あ、そっか…全部新しくしなきゃだもんな〜。〕
「ごめんね…付き合せちゃって…」
〔ぜ〜んぜん!寧ろ楽しいから大丈夫!〕
「…ありがと。」
タオルや洗剤、柔軟剤…生活用品ほぼ全てをカートの中へ放り込む。
比較的安いものを選び、無くなっていった順でまたそれなりの値段の物を買えば良いか…と考えている。
その方が出費も少ないと思うし、なにより先生達の負担が…
〔あとは…欲しいのある?〕
「んー…家電とかも買い替えた方がいいとは思うんだけど、掃除してみて使えそうだったら使おうかなって。」
〔じゃあこんなもんか!〕
「うん、でもすごい量になっちゃったね…ごめんね…」
〔良いって!それに持つ人は多いし!〕
そう言ってレジ付近を指差した日下君…
つられて俺はその先に目をやる…そこには既に買い物を終えた先生達が立っていた。
いつの間に連絡してたんだろう…
『取り敢えずはOKか?』
「はい、掃除用品も調達しました。」
『よしよし、あとは帰るだけだな。』
〔叶先生こっち持って〜!〕
[んな軽いもんよりそっち寄越せよ。]
〔良いから良いから!こっちは俺が持つの!〕
[はぁ?]
『んじゃ俺こっち。』
そう言って、一番重そうな袋を二つ持ち上げた。
慌てて俺も荷物が多い袋を持とうとしたが、叶先生に先を越されてしまった…
必然的に一番物が少なく、軽い袋を持つハメに…
自分の買い出しなのにも関わらず、軽い袋なんて…
[お前見え張って重い方持った癖に、腕プルプルしてんぞ〜。]
〔ゔっ……そこは見ないで…っ…ぐ…〕
[頑張れ頑張れー。]
〔もうちょっと感情込めてよ…〕
『辛いなら変わってやろうか?』
〔うぅっ…真羅先生まで…〕
「俺持とうか?」
日下君の隣へと駆けて行き、袋に手を伸ばしたが…
軽々と避けられ、首を横に振った。
〔これからの為に勇間は温存してて。〕
「日下君…」
〔備えあれば憂い無しって言うじゃん?〕
「そ、れは…まぁ…そうだけど…」
〔俺なら大丈夫!あと少しだし、勇間が心配してくれた心のお陰で力沸いてきた〜!〕
そう言って、日下君は駆け出して行った。
残された俺は、何とも言えない気持ちになる…
「先生…」
『ん?』
ソロリと近くまで行き、声のトーンを落とす。
先生は身体を少し前のめりにさせ、耳を近付けてくれた。
「腕…大丈夫ですか?そんな重い物持って…」
『大丈夫、それに意外と軽いしな。』
「そう…ですか…」
何だか空回りしているみたいだ…
何かしたくて…でも、何も出来ない。
ため息を吐きそうになったが、先生はもう一つの袋を差し出した。
『じゃ、こっち持ってもらおうかな。』
「!」
『本当はちょっと痛いんだ。』
「持ちます!」
俺の心を見透かしたのか、それとも本当に痛いのか…
分からないけれど、自分も役に立てる事が嬉しい。
子供みたいだな…と少し恥ずかしくなる。
『後部座席だと狭くなるから、後ろ開けるわ。叶、これちょっと持って。』
[おう。]
トランクを開け、荷物を順番に入れていく。
日下君はやっと開放された嬉しさと、自分の手を労っていた…
俺達よりも重い袋を持っていた大人二人は、素知らぬ顔をしていて…自分はまだまだ子供だな、なんて思う。
『よーし、あとは帰って掃除だ。』
〔おー!〕
[お前怪我すんなよ。]
〔いや叶先生、俺幾つだと思ってんの!?しないしない!大丈夫大丈夫!〕
[どーだか…]
呆れつつも、叶先生は日下君の隣に乗り込む。
俺が助手席に乗り込むのと同時に、トランクを閉め終えた先生が運転席へと乗った。
忘れずに袋から出したコーヒーを開けて、先生に差し出す。
『ん、丁度喉乾いてた!ありがとな。』
「いえ…あ、二人の分もあります。」
〔え!いつの間に!?ありがと勇間!〕
[悪ぃな。]
それぞれに飲み物を渡して、満足していると…先生が不思議そうに俺を見た。
「どうかしました?」
『自分の分は?』
「あ…忘れてました…」
その言葉を聞いた瞬間、皆が吹き出した。
『自分の分忘れるとか…お前っ…』
「いや…喉乾いてなかったので…すっかり…」
『飲んで良いからな。』
そう言って、先生の分を差し出してくれた。
大人しくそれを受け取り、口内を潤す。
嗚呼…恥ずかしい…
〔まぁ、勇間らしいっちゃ勇間らしいよね〜。〕
皆で笑いあってる内に、気が付けばもう家に着いていた。
今から…この家の中を二人に…
何だか緊張してしまう。
換気はしたし、きっと臭いは大丈夫な筈だけれど…
汚れも目立っては無いけど、初めて来た二人には目立って見えるかも…
一人でぐるぐると考えていると、頭を優しく叩かれた。
顔を上げれば既に皆は降りていて、俺を手招きしていた。
嗚呼…また一人で考え込んでいたのか…
軽く両頬を叩いてから、車を降りた。
『さ、頑張ろーぜ。』
〔捨てる物とかは随時勇間に報告するね。〕
「うん、あ…でも明らかに捨てたほうが良さそうって物は、確認取らずに捨ててもらって構わないから。」
〔りょーかい!〕
[タオル系統は全部捨てるで良いんだよな?]
「はい。一応全員手袋着用でお願いします。」
それぞれが袋を持って、玄関へと入る。
若干暗くなり始めているため、明かりをつける。
より一層汚れが目立つ様な…
〔………。〕
[言う程汚く無ぇじゃねぇか。]
「え…そ、そうですかね…?」
〔うん、そりゃまぁ使ってない分ホコリは溜まってるとは言え…綺麗な方だよ?〕
『案外早く片付きそうだな。』
〔勇間が心配してたから、どんなに汚いんだって思ったけど…拍子抜け〜。〕
「いや、ほら…まだ玄関だし…」
〔勇間は気にしいだなぁ〜。〕
そりゃ一応自分の家な訳だし…
と頭の中で言い返すけれど…皆が気にしないなら良いか、とも思う。
『よし、こんなもんか。』
〔疲れるけど…意外と達成感あるよね、掃除って!〕
[ま、そうだな…思ったより早く片付いたし、やっぱり人数多いと楽だな〜。]
「皆さんありがとうございました…今から俺ご飯作るんで、適当に寛いでて下さい。」
疲れて重い身体を動かし、キッチンへと入る。
その後ろから先生も入って来た。
「ちょっ…座ってて下さいよ!」
『俺も手伝いたいのー。』
「仮にもお客さんですし…駄目です!」
『良いじゃん、掃除もそうだけどさ…人数多ければ早く終わるし、楽しいでしょ?』
「………。」
確かにそうだけれど…
唯一俺が頑張りを見せれるところなのに…
分かりやすく拗ねる俺の頭を、優しく先生は撫でる。
『勇間の気持ちも嬉しいし、有り難いけど…やっぱり皆心配なんだよ。』
「そ、れは…」
『今日は泊まりだから良い…でも、明日からは一人だろ?少しでも長く一緒に居たいんだ…』
「………。」
その気持ちはずっと伝わっていた…
いつもより皆が、俺を気にかけてくれている。
凄く嬉しい反面…その気持ちを少しでも返したかった。
『特に日下君はそう思ってるだろうよ。』
「そう…ですね…」
『ほら、こっち来たそうにソワソワしてる。』
「ふふっ…」
目を向ければ、俺の方をチラチラ見ながら…悶ている。
折角の機会だし、やっぱり皆でやろうかな…
『それに、今日は餃子なんだろ?』
「はい、疲れてる時こそガッツリしたもの食べたいかなって。」
『良い案だと思う…餃子こそ皆で作った方が楽しいし、美味しい。』
「はい…!」
餃子のタネを作り、リビングへと運ぶ。
先生にはその間、お皿に片栗粉をまぶしてもらった。
日下君は嬉しそうに準備に加わりつつも、何だか叶先生の様子を伺っていた。
「どうかしたの?」
〔いや…それが、叶先生…〕
「餃子嫌いだった?」
〔違くて…まぁ、その内分かるよ…〕
日下君の言ってる意味が分からず、首を傾げつつ餃子作りを始めた。
暫くして…日下君の言っている意味が分かった…
「こ、れは…」
[………。]
『ック……さ、流石叶……アッハハハハハ!!』
〔叶先生…料理に関しては全然駄目なんだ…〕
中身が飛び出てしまった餃子…
革が破れ、何とか形を保とうとしているが…数秒後には力無く倒れた。
ここまで不器用だったとは…
[腹ン中に入りゃ全部一緒だろ!?]
『だとしても…おまっ…ヒーー、腹痛い腹痛い…ンフフフツ…』
[テメェ…]
〔まーまー!教えるから、ね?〕
[…チッ…]
日下君に宥められ、大人しく拳を下ろした叶先生…ちょっぴり恥ずかしそうで、新鮮だ。
教えると好ごした日下君は、慣れた手つきで綺麗に作り上げている。
『はー、笑ったわ…』
「先生も人の事言えないですからね。」
『え?俺のはちゃんと収まってるぞ?』
「それ…焼いたら爆ぜて中身出ますから。詰め過ぎです。」
『うっ…』
[言われてやんのー。]
賑やかで楽しい時間が流れていく…
先生達はお酒を飲み、ほろ酔い気分でずっと笑っている。
俺達は半ば呆れつつも、楽しい時間を噛み締めていた。
〔ね、勇間…〕
「ん?どうしたの?」
餃子を蒸し焼きにしている間、俺はボウルを洗っていた。
徐に近寄って来る日下君は、何だか嬉しそうだ。
〔俺今すんごい楽しい…〕
「何その報告…ふふっ」
〔だって、叶先生があんなに笑ってるのレアなんだもん…それに、勇間も真羅先生もみーんな笑ってる…〕
「うん…」
〔幸せだな…〕
「…うん。」
〔勇間は?〕
「え?」
〔勇間は今、幸せ?楽しい?〕
少し不安げな日下君…
表情がコロコロ変わるなぁ…なんて思いつつ、洗い物をしている手を止めて真っ直ぐ見つめる。
「もちろん、幸せだよ。日下君と叶先生…それに真羅さんもこの家に居て、笑ってくれてる…それだけで充分幸せだ…」
〔…良かった。〕
「うん…!」
〔何かあったらすぐ連絡してね、秒で駆けつけるから!〕
「ふふふっ…ありがと。」
そんな話をしていると、先生が俺の横にやって来た。
ほんのり顔が赤くて、何だか色っぽい…じゃなくて、心配だ。
「先生顔赤い…水飲みます?」
『ん?大丈夫、それよりアイツをなんとかしてくれ。』
「アイツ…?」
そう言って、先生が指した方向に目を向けると…
尋常じゃない程顔を赤くした叶先生が、一人で笑っている。
『アイツ酒弱い癖に飲むスピード早いんだよ…』
「止めました?」
『そりゃ止めるだろ…でもまぁ、アイツが楽しそうなら良いかなって…』
「先生…」
『悪い…』
「全く…日下君、悪いんだけど水持ってってくれる?」
〔ん、分かった。〕
コップに水を注ぎ、日下君に渡す。
素早くそれを叶先生の元へ運んで行くのを横目に、フライパンの蓋を開けた。
美味しそうな匂いと、焼ける良い音が部屋に広がった。
『お、美味そ〜!味見させて!』
「駄目です、皆で一斉に食べる方が味見の時よりも何倍も美味しいですよ?それが味わえなくて良いんですか?」
『うっ……勇間、今日はよく言うな〜?』
俺の両頬を摘み、笑う先生も…見た目に反して酔っているんじゃ…なんて思う。
「焦げひゃいまふから〜!」
『ふはっ…可愛いなぁ。』
「っ…」
いきなりの爆弾を投下され、急激に顔が熱くなった。
全くこの人は…つくづく子供っぽい事を…
『勇間…』
「はい…?」
『楽しいか?』
「……!…ふふふっ」
『何だよ…』
「いえ、日下君と似たような事言ってるから…つい。」
皆が俺を心配してくれてる。
嬉しいけれど…やっぱりそれが申し訳無く思ってしまう…
笑顔でいても、本当に楽しんでくれてるのか…それを確認する為に俺に説う。
不安に思わせてしまっている…
その度、自分に腹が立つ。
今の俺に出来る事は、皆を裏切らない事。
過去が怖くないか…とか聞かれたら、それはやっぱり怖い…
きっと毎日魘されるとも思う…
苦しくて…痛くて…辛い。
打ち勝てるように、自分自身がしっかりしなければ。
皆を裏切らない様に…
皆を失望させない様に…
でも、心の片隅に根を生やしているモノに勝てる気がしない…
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