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プロローグ
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窓から差し込む月の光が、部屋の中を淡く照らす。
その静かな部屋に、ぐちゅぐちゅとした水音が響きわたる。
「っ、はるっ、やぁ……、だめ、それ、」
「どれ?」
「そのぐちゅぐちゅって、っぁ、やつ、」
「だめ?」
春哉は花の華奢な身体を後ろから包み込み、そっと小ぶりな性器を上下に扱く。
既にそこは熟れ、透明な蜜がとろとろと溢れだしている。そのせいで、春哉が手を動かす度にぐちゅぐちゅと淫靡な濡れた音を部屋に響かせる。
花は、赤くなった顔を両腕で隠し、小さく熱い吐息を吐く。
いつもやっている行為だけれど、春哉があまりにもじっと見つめてくるから、恥ずかしくて堪らない。
「だめ、だめ」
上下に扱かれるたびに甘い痺れがじわじわと全身に広がり、花はこの快感にずぶずぶと呑まれていく。やめて欲しくてもがいても、体の大きな春哉の腕の中から抜け出すことが出来ないのだ。それに、春哉は花のいいところを知り尽くしている。今も春哉の指は蜘蛛のように花の性器に絡み付き、気持ちいいところしか擦らないのだ。
汗が滲む花の細い首に、春哉が唇を這わせる。柔らかくも熱いその感触に、びくりと震えた。
「や、っ…」
「気持ちい?」
春哉はふわふわな花の髪の毛に鼻を埋め、すぅと匂いを嗅ぐ。肉食獣のような獣じみた行為に、花の背筋がぞくりと震える。
「い、、っ、や、いや、」
「…んー?」
初めは縮こまっていたその身体も、今は快感からの逃げなのか、ぐっとベッドに膝をついて股を開き、腰がゆらゆらと浮いている。
花は身体の内に、トロリとした熱いものが溜まっていくのを感じた。
「イきたいね?」
春哉の甘い声に、花がゆるりと瞳を動かす。
「イく?」
「いい、しない、」
「いやいや?」
全く、花はイヤイヤ期なのかな?と春哉が呟き、性器を包みこんでいた右手の親指でその切っ先を強く擦った。
「ん、んんい、やっ、くっ、っっ、、!」
両の手のひらで口を抑えながら花が達した。
小さな性器が震え、ぴゅくぴゅくと白濁を吐き出す。
春哉の手のひらが、濡れた。
「っ……はっ………っ、」
しばらくヒクヒクと快感を感じていた花が、春哉の胸に身体を預ける。
「……」
「寝な?」
くたりとしている花をそのままベッドに寝かせる。
「……春哉」
「何?」
春哉は目を細めつつ、花の腹をトントンと叩き、頭を撫でる。
「へへ」
花は何も言わず、微笑みながら目を閉じる。
目を細めてこちらを見下ろす姿は、花が一番好きな姿だ。
もちろん、言わないけれど。
春哉と花は、週に二度、どちらかの部屋でこの行為を行う。
お互いの性器を擦り合い、精を放つ、自慰行為。
……提案したのは春哉からだった。
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