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願い1 k→f
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奇病
NL有
ミクちゃん登場します
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最近忙しくてなかなかなかった休みの日。外は雲ひとつないよく晴れた空だった。もう一日ゲームするしかないと思いゲーム機の電源をつけた途端、スマホの画面がパッと光った。画面を覗き込めば姉からのメッセージ通知。電源が入るまでまだ時間があったのでトーク画面を開くと何やら必要な資料を届けて欲しいとのこと。実は昨日家の近くで飲んでいたらしく、終電もなくして泊まりに来たのだ。確かに机の上に見覚えのない頭が痛くなるような大量の紙が置かれてあった。せっかくの休みだが仕方がない。着いたばかりのゲーム機の電源を落とし外へと足を向けた。
姉の働いている病院は滅多にいない奇病の患者もいるらしい。そうゆう病院は少ないってよく聞く。姉は奇病を専門としているらしい。けど、奇病は残酷なもの。誰かが助かるなんてことはあまりない。恋愛を拗らしていれば尚更。患者が助かっても周りの人が命を落とすことが稀にある。姉はそれでよく泣き崩れている。それでも今もあの場所にたっている。昔からそうだったがやっぱ強い。
「ごめんー!ありがとう助かった!!」
「一日ゲームするつもりだったのに、どうしてくれんだ。」
目の前で力強く手と手を合わせ頭を下げる姉に文句を言いながら資料を差し出す。病院の中は忙しそうで姉もあまり余裕があるようには見えなかったのでさっさと帰ることにした。
来た道とは反対の道を通って帰ろうと足を進め扉の空いた部屋を通り過ぎようとした時、足を止めてしまうほど強い風邪が体を襲った。思わず「ぅわっ」と声を出してしまいその部屋にいた患者と目が合ってしまった。
途端、言葉が出なくなった。窓側のベッドに座っているサングラスをかけた男性。ガタイもどちらかと言えばいい方だと思う。けど、
キレイだ
そう思った。サングラス越しに見える瞳に目を離すことが出来ない。すると男性が口を開いた。
「すみません、こんなに風が強いとは思わなくて。」
ハッとして何も頭にない状態で何か答えなきゃと一生懸命に声を出す。
「いや!大丈夫ですよ!ずっとここにいるんでしょ?」
男性は少し微笑んで頷いた。
何となく、ほんとに何となく、その部屋に踏み込んでみようと体が動いた。
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