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友達-16
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ったく…遥の奴急に走り出しやがって。
俺より弱いくせに喧嘩とかだったらどうするつもりなんだよ。
えっと、あいつなんて言ってたっけ。
空き部屋に呼ばれた?だっけ?
じゃ、とりあえず行かなきゃ。まずいことになってるかも。
「ねえ聞いた〜?今日あの佐々木悠吾から王子空き部屋に呼ばれたらしいよ。」
「あー、知ってる。しかもなんか本命っぽいって噂あったよ。」
「えぇ、本命だったの!?あ、そうだ。しかもさ、さっき男子達が佐々木が持ってた媚薬見て盛り上がってたからそれも使われちゃうんじゃない、?だとしたらどうしよう!!私たちの王子が〜!」
たまたま通りかかった女子たちの会話。
本命…?媚薬…?
それなら今結城は…
俺は走って空き部屋に向かった。
空き部屋の辺りに近づくと遥の声が聞こえた。
薬まで使うなんて…ふざけんなよ。
感情的にならないように、教室に入る前に深く息を吸う。
よし。
「佐々木って、お前?」
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