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転校生-4 昏迷
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「結城くーん、って何事!?」
結城くんに用があって会いに行くと結城くんの周りに人集りができていた。
「あ、七瀬…、助けて…。」
「おい結城答えろよ!」
「そうだぞ、逃げんなよ!」
えええっ、本当どうしたの!?
「七瀬ぇ……っ」
「っあ、うん、とりあえず出よ!」
男子に囲まれてる中から結城くんの腕を引いて教室を出た。
追いかけてくる奴もいたけど睨んでやったらもうついて来なかった。
「…で、何があったの?」
結城くんは困った顔をしたけど答えてくれた。
「………転校生、俺のこと知ってたみたいで。話しかけられたんだけど、そしたら男子に囲まれてどうしたらいいか分からなくて、」
…ああ。つまり噂の美少女転校生が結城くんに話しかけて、それに嫉妬した男子共に問い詰められてたって訳か。
「ごめん、また助けてもらっちゃった…」
「ううん、全然大丈夫だよ。…そろそろ授業始まるけど戻れそう?」
「…うん。」
あ〜〜っ、本当はこのまま教室に帰したくない!
俺に頼ってくれたの嬉しすぎる、、!!
だけど流石にずっと一緒にはいれないから泣く泣く頭を撫でるだけで我慢した。
「あ、そうだ。今日の帰りちょっと遅れるから先に帰ってていいよって言いに来たんだった。」
「そうなの?わかった。」
「ごめんね。じゃ、授業始まっちゃうからまたね。」
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