アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
居場所-3 止まらないで
-
「あ、七瀬あがった?」
お風呂からあがると結城くんはテレビを見ていた。
俺が部屋に入ると振り返ってくれたけど、結城くんの意識はまたテレビに向かった。
………。
「なんでこっち見てくれないのっ?」
「っわ!」
座ってテレビを見る結城くんに後ろから飛びついた。
「だ、だって…、いつもと雰囲気違うから…」
………?
「…あぁ、髪?」
「うん…」
確かに、いつもはちょっと巻いてるからストレートだと雰囲気違うかもね。
え、でもそれで目合わせなかったって思うとめちゃくちゃ可愛いのでは……?
あー、本当だめだ。
何をしても可愛く見える。
見える、っていうか可愛いんだけど。
「でもこっち見てくれないと寂しい。」
ちょっと拗ねたように言うと、結城くんは困ったような顔をしてこっちに体を向けた。
多分本当に俺が凹んでると思ったんだろうな。
「見たよ。…、っ!?」
あー、だめだ俺。本当に明日まで我慢出来る気がしない。
現に我慢しきれなくてキスしちゃってるし。
「…っんぅ、っ…」
…寧ろこんな声聞いて我慢出来る奴がいる?
「……っはぁっ」
だめだ。これ以上は本当にダメ。
……なのに、なんでそんな目で、
「……そんな顔されたら止まれなくなっちゃう。」
そんな潤んだ目で見上げられたら__
「……ぃよ。」
「え、?」
「…止まらなくても、いいよ……」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 154