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物事はいつも唐突に
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「突撃☆隣のよるごはーん!」
その声と共に俺の部屋のドアが勢いよく開かれた。
……元はといえば、すべての元凶はコイツだった。
コイツがいつもみたいなフザけたノリで俺ん家に勝手に上がり込んで来なければ、あんな目に遭う事はなかったのに……。
「お前!もう帰れ!来んな!」
「嫌だ!絶対に帰らない!俺は尚斗の家でゲームするんだから!」
「……。」
取り敢えず、コイツ……もとい幼なじみのみーくんは言い出したら聞かないタイプの人間なので、放っておくことにする。
「……!そこで黙るってことは、おkって事だよね!??よーし!やっちゃうぞ!」
「……おい、待て。1つだけ聞きたいことがある」
「ん?」
話をしながらも既にテレビ(俺の)に持参したゲーム機を繋ぎ始めているみーくん。
お前、俺んちの構造知り尽くしてんじゃねーよ、ホント自由人だな……。
でもそんなことより今、一番聞かなくてはならないのが……
「何のゲームをするつもりだ?」
「えっ、何って……勿論BLゲームだけど……」
おいおい、勿論ってなんだ。
……実は、みーくんは重度のBL好き。
いわゆる腐男子と呼ばれる人種らしく、昔からよく俺に勧めてきたりしてた。
けど俺はなんと言っても女の子が好きなノンケなので、そういったことには一切関心がなかった。
ま、そんな事もあってか、みーくんをかわす為の高度なスルースキルが身に付いたんだが。
「ねぇ!今回は尚斗もプレイしてみてよ!これ超オススメ作品だからさ!」
「俺はギャルゲーで手一杯なんだよ」
「えー!男の子だって良いじゃん!」
「相変わらずそれだけは理解出来ねーわ。つーかクッソ眠い」
「寝ないでよー!一緒にプレイしようよー!!」
「…………。」
「うー!もういいよ!勝手に始めちゃうからね!」
お前元からその気だっただろ、という俺の言葉は
急激に襲いかかってきた眠気に飲み込まれていった。
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