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もっと仲良く!③
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夜の光煌めく繁華街。
その中に彼の勤める場所はあった。
……なんてオシャレ?に語ってみたけど、普通のちょっと栄えてる程度の町です。
なにより、夜に出歩いて捕まらないように気を付けないとな。その為、一応みんな私服なう。
青生ちゃんが店の前で立ち止まって、ドアを開けた。
「ここが俺の働いてるトコ。まぁ、叔父の手伝いみてぇなもんだけど」
店内に足を踏み入れて驚く。
…………ここ、バーじゃん。
「なぁ、ここでバイトって大丈夫なのか?学校とかに見つかってまた変な因縁つけられたら……」
「見つかったらそン時だろ」
なんて青生ちゃんは笑うけど、例え親族でも場所が場所なだけに説得も難しい気がするな。
そんな俺の心配をよそ目に晴輝はハイテンションではしゃいでいる。
「やばい!夏海、こんな所でバイトしてんの!??凄いカッコいい!!すげー!オレも何か飲みたいー!!!!」
おいwwww少しは落ち着けよwwwww
一方、喜島はというと既にカウンター席でスタンバイしていた。なんていうか、すっごいこの店に馴染んでるなwwwつか女の人に逆ナンされてるし……!!くそ……これだからモテる奴は……!!滅びよ……!!!!
そんな俺達の様子に青生ちゃんは苦笑しながら、お叔父らしき人の元へ行く。何か話してるな。
……お、帰ってきた。
「……お前らにノンアルコールカクテル作ってやるよ。金は取らなくていいって」
「えっ!!本当!!??やったーーー!!!!!」
晴輝の反応が早い。お前どんだけ飲みたかったのwww
喜島も女の人達から解放されて俺達の元に寄ってきた。
「何?カクテル作ってくれるの?」
「おう!勿論ノンアルだけどな。……とりあえずこの辺座ってようぜ」
カウンター席のはじっこの方に座る男3人。
バーで男だけとか凄く悲しくなってくるんだけど。
「…………待たせたな。」
青生ちゃんがそれらしい服を着てカウンターに現れた。衣装似合ってて格好いいな。
「……普段はホールだけだから上手く作れねェけど……文句は言うなよ!」
またまたー、そうやって謙遜しちゃって!料理が出来る位器用なんだから絶対上手いに決まってるだろ。
それから俺達は青生ちゃんの作ってくれたシンデレラ?っていうカクテルを飲んで、感激してから店を出た。
そして、お互いそれぞれバイトと買いものが終わり次第またこの店の前で集合する事に決めた。
「いやー、それにしても本当に美味しかったな!」
俺の発言に流石夏海だよなー、と晴輝も賛同する。
出来るならば何度も飲みに行きたいレベルだ。
「…………ところでさ、五十嵐はどこに買いに行くか決めてるの?」
喜島に言われるまで忘れていた。早く決めないと。
「……そうだ、この辺にニ○リってある?」
「多分この通りを真っ直ぐ進んで右に曲がったらあったと思うよ」
「おっ!じゃあそこで買おうぜ!」
俺はクレカを手に持って、足早に歩き出した。
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