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どうしてこうなった!??
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テストという強ボスを倒してから2週間。
いつもと変わらない穏やかな日常が続いている、と思っていた。
今日は休日。偶然にも青生ちゃんのバイトが休みだったので部屋で二人、借りてきたDVDを見ていた。
「お前、こんなん好きなのか。……えげつねェ……」
「おう!映画と言ったらゾンビ物だろ?そのえげつなさが堪らないんだよ。」
「極論過ぎるだろ」
なんてほのぼのと話をしていると……
バンッ!!という大きな音を立てて、俺たちの部屋のドアが開かれた。
そういや、鍵かけ忘れてたな。
もし入って来たのが不審者だったらヤバイと思い、玄関に向かう。
「もうげんっっかい!!!!!」
ドアを開けて何やら叫んでいるその正体は……
晴輝だった。
……って、
「どうしたそのクマ?今までそんなんなってたか?」
晴輝の顔を見ると、目の下にくっきりとクマが出来ていた。今までよく気がつかなかったもんだ。
「めっちゃ隠してたの!でももう嫌!尚斗、夏海!部屋変わって!」
なんだかフラフラしている晴輝から詳しく話を聞くに、
どうやらテストが終わってから、喜島の遊びが激しくなったらしい。
それで毎朝毎晩、彼女たちからの着信が鳴り続け、寝るに寝れない日が続いている……というわけだ。
「も、駄目……ベッド貸して…………」
晴輝はそれだけ言うと、俺達のベッドに倒れたまま動かなくなってしまった。
「これ……死んでないよな?」
なんて青生ちゃんが心配そうに布団をかけてやっている。
「相当疲れがたまってたんだろ。死んではないだろうけど、まじで心配だな」
そっとテレビの電源を消して、起こさないように小声で話す。
……本当に可哀想だな。
部屋を変えるにも、青生ちゃんのバイト詰めの貴重な睡眠時間を削る訳には行かないし……。
「……俺が喜島ん所行ってくる。だから今日から少しの間、青生ちゃんが晴輝の面倒見てやってくれ。」
「……わかった。でもお前も根津の二の舞にならないように気ィつけろよ」
自分の部屋を後にして晴輝達の部屋に入り込んだ俺。
鍵は晴輝が持ってきてたのを借りた。
……そういや、今まで1度もふたりの部屋に入った事なかったな……。汚いからとかなんとか言ってたが……。
「お邪魔しまーす。…………喜島?」
返事がないって事は出掛けてるってことか。
全く少しは自重したらどうなんだ。
「……ん?」
何かが足に当たった。
空き缶……?
…………って!
なんだこのゴミ屋敷は!!!!!
部屋を見渡すと至るところに空き缶やゴミ袋、脱ぎっぱなしの服が投げ捨てられていた。
男二人だからと言っても流石に酷すぎるだろ。
よくこんな所で生活できてたなってレベルだ。
俺と青生ちゃんは掃除好きだから、いつも片付いてはいるがこれは…………。
「……仕方ない、喜島が帰ってくる前に掃除しといてやるか。」
俺の 掃除魂に 火がついた ▼
「…………ただいまー。晴輝ー?
…………えっ」
どうやら喜島が帰ってきたらしい。
あれから5時間位ずっっっと掃除をしていた俺。
部屋はかなり綺麗になった。
その部屋の様子に喜島は驚いたらしい。
「あれ……?五十嵐?なんで俺たちの部屋…………」
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