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どうしてこうなった!??②
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「おう、おかえり。どうだ!だいぶキレイになっただろ!」
ゴミは出してきたし、洋服も今洗濯している。それに何よりも足の踏み所がある!
ホント頑張ったよ、俺!
「あ、りがと…………。でもどうして急に?」
「いや、晴輝に鍵借りてさ、お前らの部屋に入ったらとんでもない有り様だったからさ」
「あー、そっか。……で晴輝は?どうしたの?」
そうだ。俺は二人の部屋を掃除しに来たわけじゃないんだった。
あの事を早く喜島に言ってやらないと。
「その件だけど、晴輝がーー」
と、言おうとした時。
「おう、やってるか?メシ作ってきてやったぞ」
部屋に料理を持った青生ちゃんが入って来た。
俺が掃除をしているという事は伝えておいたので、きっと労って作ってきてくれたのだろう。
「おー!美味そうなカレー!!ありがとう」
「おう。……って、なんだ。喜島も帰ってきてんのか」
「え?何この状況?」
喜島の部屋で青生ちゃんの作ったカレーという名の晩御飯を食べ終わった後、
俺たち3人は再度、机に向かって家族会議のような形をとっていた。
「……晴輝の様子は?」
「あぁ、いっかい目ェ覚めたからメシ食わせて、でその後またすぐ寝ちまったよ」
「そうか……」
「ちょっと待って。さっきから全然状況が掴めないんだけど、晴輝がどうかしたの?」
コイツ……。
晴輝があんなんになってる事すら気付いてないのか。
……なんて言っても、俺達も気付かないくらい晴輝が隠し上手ってのもあるんだろうけど……。
「あのな、お前最近出掛けすぎだって感じないか?」
「え?今までとそんな変わらないと思うけど」
自覚ナシ……か。じゃあ少しは自分で気付かせないといけないな。
全く、こいつは友達思いなのかそうじゃないのかどっちなんだ。
「根津はな、今俺等の部屋で寝てんだよ。……その理由がテメェのせいだって分かるか?」
うぉ、青生ちゃん久々の不良モード怖ぇ。
しかし喜島は動じない。……こいつはこいつでなかなか強いな。
「え……、俺何かした……?」
そこまで自覚がないのか。
ここは俺も友人として言ってやらないとだな。
「お前なぁ……。最近彼女達と朝から晩まで連絡とってんだろ。それで晴輝が寝不足でフラフラになってんだよ。せめてマナーモードにするなり、同室の奴に配慮しろよ」
「…………確かに、晴輝には申し訳ないと思うけど、マナーモードにしちゃったら彼女からの着信に気付けないじゃん?」
なんだその言い訳は。
呆れたってレベルじゃないぞ。
「…………ま、そういうわけで今日から少しの間、俺が晴輝の代わりに同室になります。よろしく。」
…………なんて言ったけど俺の方こそ、これから大丈夫なだろうかと若干心配。でもこれも全て晴輝の療養、そして喜島の更生の為だと考えると頑張れる気がする。とにかく今は耐えるしかないな。
説教が終わってから青生ちゃんとは別れて、その後はそれぞれ各自の夜を送った。
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