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煽りと独占欲②
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〈みーくん視点〉
「……ここか。」
茜色に染まる夕暮れ時、俺は大きな門の前に立っていた。
一人称がみんな同じだから分からないかもしれないけど、どうもお久しぶりです。
みーくんです。今、俺は尚斗の学校前に来てます。
ところで、何でこんな所に来てるかって?そりゃもちろん……
あいつが全然連絡してこないからだよ!!!(怒)
門を押して扉を開く。
割と防犯面に関して緩いのか、予め学校に連絡を入れておいたので簡単に入れちゃった☆
あとは尚斗の学校に向かうだけ。でもこのゲームのマップは完全に覚えているから、迷うことはない。
あ。そういえばみんな、今までココがBLゲームの世界だってこと忘れてたでしょ!??
重要な設定なんだから忘れないでね!!!(メタ発言)
まぁ、そんな事は置いといて……。
「はい、着いちゃったよ。尚斗の学校。」
ゲームの通り普通の学校のグラフィック。
俺的には聖リカルドの方で、御曹司達とイチャイチャするゲームってのも良かったと思うんだけど、それはまた今後発売されるのかな?
そういう新しいゲームを入手する為にも、早くこの世界を出なきゃ……!
そして、この世界を出るのに尚斗の今の進行状況を把握しなくちゃ。
……なのにあいつが送ってきたメールは一度きり。
しかもその内容は『特に進展なし』だけだし。もう許さんぞ。
そんな尚斗を探すには、とりあえず誰かに声をかけてみないとな〜。
あ、あのモブっぽい子でいいか。
「ねぇねぇ、五十嵐尚斗っていう人知らない?俺の友達なんだけど…」
「えっ、あの五十嵐?うーん、たぶん今頃もう寮に戻ってるんじゃないかな」
あのって何かな?あのってなナニカナ!!???
これは何かウワサになってるってことだよね?よし!ワクワクしてきた!
「教えてくれてありがとっ!じゃあねん☆」
モブ男くんに別れを告げて、気分上々で寮に向かう。
目的地に着いてからは寮の管理人に少し説明したら通してくれたので、無事尚斗の部屋の前に着いた。急に来たらビックリするかな〜?
ってあれ?カギ開いてる。んふふ!じゃあいつものノリでGoing!!
「突撃☆隣のよるごはーん☆パート2!」
「ぐふぅっ!!!」
……ん?何か当たったかな?今度はそっとドア開ける。
「あれ?尚斗〜?…………って!!!何やってるの!!???こんな玄関で!!!?????」
俺が目にしたのは、尚斗が銀髪の美少年を押し倒している所だった!
あぁ!腐男子フィルターが!!!妄想が止まらない!!!!!
もしかして玄関で『やだ、こんな所で…声が聞こえちゃう!』っていう最高のシチュエーションを楽しんでたのかな!!???
俺も混ぜて!はぁ!萌える!!!
「おい、今みーくんが何考えてるか分かるのが凄い嫌だけど、とりあえずその鼻血を拭け」
「りょかい〜」
部屋の中に招いてもらってティッシュ鼻に詰めてるなう。
「……で?何してたの??ねぇ?????」
「何してたの?じゃねーよ。丁度2人で外に出ようとしてた時に、お前が思いっきりドア開けるから吹っ飛ばされたんだよ!」
おかげですっげぇ背中痛い!と怒られる。うーん、申し訳ないなぁ……。
「ごめんよ〜(´・ω・`)青生たんの方は怪我なかった?」
「あぁ、大丈夫……ってなんでお前俺の名前知ってんだ?」
「うへへ!だって俺、この世界では全知全能の神だもん。」
「……は?」
思わず厨二発言。
ま、あながち間違ってないんだけどね。
「……で、結局お前は誰なんだよ?」
青生たんに睨まれた。
おぉ!青生たんのその視線イイネ!不良っぽい!ペロペロ!
なんて悶えてて俺がなかなか紹介しないからか、尚斗が痺れを切らしたらしい。
「青生ちゃん……こいつかなり怪しけど悪い奴ではないから、睨まないでやってくれ。……で、こいつは俺の友人の……」
うーん……。友人かぁ〜。そういう紹介もいいけど、ちょっと煽ってみようかな。
だってもっと彼らのいろんな表情が見たいんだもの!
「俺は尚斗といっっっちばん仲良しのみーくんだよ!よろしくね、青生たん♡」
「一番……?…………それと、名前で呼ぶの止めろ。」
やっぱりそこに突っかかるんだね!楽しくなってきた!
「え〜なんで?尚斗はいいのに?」
「そ、それは……っ!」
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