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保健室isヘブン
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最近日が暖かく過ごしやすい季節になってきた。
その頃、学校ではスポーツ大会についての話し合いが行われていた。
「晴輝は何の競技選ぶんだ?」
話し合いってことでクラス内ではみんな自由に席移動している。……てなワケで俺たち四人も近くに集まっていた。
「やっぱオレはサッカーかな!」
「サッカーか。晴輝らしいな。じゃあ俺もそれにしよう」
2人で配られた競技選択の用紙にサッカーと記入する。
俺自体あんまり体育得意じゃないけど、晴輝と一緒なら少しは楽しめるかと思う。
しかしその一方で、他の2人は全くノリ気ではなかった。
「「……何もやりたくない」」
「お前らwww息ピッタリだなwwwwww」
「仲良しかwwwwww」
俺と晴輝が笑うと二人はため息をついた。ってそれも同タイミングかよwwwwww
……前にみーくんが来て以来、俺と晴輝は別居した。今は俺と晴輝が同じ部屋ってことな。
で、そう宣言した時にみーくんはネタがぁあああなんて叫んでたけど無理やり帰らせた。逆に宣言されたほうの二人はただ唖然としていたのでそんなに嫌かと凄い笑った。
でも結局そのあと、不満そうにする二人を横目に別居体制が完成した。
そんなこんなで今に至るわけだが、別居してからケッコー経ったし二人とも頭は冷えただろうか。
……一応確認してみるか。
「そういやお前ら…今別居してる訳だが、ちゃんと反省したか?もう喧嘩しないだろうな?」
返答次第で今後の方針を決めようと思う。晴輝も様子を伺っている。
「…………そのことだけど、少しムキになりすぎてたかなって思ってさ。だから夏海と話し合ったんだよ。ね?」
「あぁ。俺もなんでもつっかかってたしな。これからは自己主張は控えめにしようって2人で決めたんだ。だから、その……今まで迷惑かけて悪かったな。」
「俺からもゴメン。」
どうやら二人はちゃんと、しかもかなり真面目に話し合ったようだ。ならば許す他あるまい。
晴輝もその考えに同意のようだ。
「よし!反省したみたいだし、今日からまた元の部屋に戻るか!」
割と二人も前より仲良くなったみたいだし、敢えてこういう形をとって正解だったのかもしれないな。青生ちゃんも喜島も壁を作りがちだからな。
「……で、あのさ、今までのお詫びと言ってはなんだけど……二人とも、今日お昼ごはんって……」
喜島が少し恥じらいながら言ってきた。ん?何か企んでんのか?
「俺はいつも持って来てないけど、晴輝は?」
「オレもいつも通り購買だから無いよ〜」
「そっか。良かった……。あの、俺、今日お昼ごはん作ってきたんだ」
え!あの喜島が!?って晴輝と一緒に驚いた。
だって喜島と言ったらごはんなんてコーヒーだけで上等みたいなヤツだったじゃん!そんな奴が料理出来たなんて……。
「コイツ、前に五十嵐に弁当作るって言ってただろ?それがやっと出来たらしい」
確かに前の口喧嘩勃発したときに言ってたな、と思い出す。
「へぇ、じゃあ楽しみにしてるな!」
「オレも食べていいんだよね?」
「そう、二人で食べていいんだけど……あんまり期待はしないで欲しいな。」
なんて言うけど、どうせ青生ちゃんと同じくらい上手いんだろ〜!料理出来る系男子だったからモテたんだろ〜!とおちょくる。でも喜島は全く肯定しない。
まぁ何はともあれ昼を楽しみにしていよう。
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