アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3.
-
「では、ホームルーム始める」
先生らしき中年のひげオヤジは教卓に手をつき少し強い声で話し出した。
その声でみんなの顔も引き締まった。
「まずは、教科書などの配布物を配っていく、前の人に配っていくから回すように」
入学おめでとうだとかこれからがんばろうとかそういう言葉はないのだな。
ただ黙々と配布物を配っている。
教科書の中には魔法に関してや剣術に関してなど普通の学校では見られないものが沢山あった。
配り終えると先生は教卓に手をつきまた声を強くして話した。
「もうそろそろ入学式に向かわなければならないがその前に配らないといけないものがある」
「皆も知っていると思うがこの学校では階級バッチをつけなければならない。
今から入学テストを基準にして作ったものを配布する。
次のテストまではこの階級だ。
じゃあ1番のやつから取りに来い」
1番のやつがびくっとすると急ぎ足で先生の元へ向かった。
取りに行く生徒を見ていると一喜一憂がみれて面白いものだ。
花宮の番が来た。
「お前は見込みがありそうだ、花宮、学年2位とはすごい。
是非このクラスでこれから活躍してくれ、期待している」
そう言われ、スタルステの階級バッチをもらった。
周りからはすごいややっぱり強いやつだ、かっこいい、尊敬するなど称賛の声が沢山聞こえた。
クラスを引っ張るだけの力はありそうだ。
そんなことを考えていると俺の番が来た。
俺は緊張もなにもなかった。
「これがお前の階級だ。」
そう言って渡されたのはアンフェガーの階級バッチだった。
「よくあの点数、実技でこの学校へ受かったものだ。
このクラスの足を引っ張るのはやめてくれよ。」
「はい、頑張ります。」
そう答え俺は席に戻った。
周りからはざわざわとアンフェガーかだの強いのかと思ったが違ったかなどの声が聞こえる。
花宮は俺の方をじっと見ていたが他の人に話しかけられ目線を外した。
「これで以上だ、それをつけて入学式に向かう。
廊下へ並べ」
俺の後に5~6人へ配るとまた声を強くして言った。
番号順に並ぶと俺らは入学式へ向かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 10