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次の日
オリエンテーションの日だ。
みんな変わらずお友達作りに励んでいる。
だが昨日とは違い同じ階級同士に限られていた。
カピテーンはカピテーン同士、ビルはビル同士グループを組んでいる。
稀に他の階級同士でも仲がいい奴はいる。
俺も1人は友達とか言うの欲しいところだな...
俺と同じアンフェガーでぼっちな奴が1番話しやすい
だが見るところアンフェガーは教室の隅で固まる奴が多い。
やはりいまどきぼっちのやつもあまりいないか...
と考えているとおはようと言う声がドアから聞こえた。
言わずもがな花宮だ。
その声にみんな振り向き集まっていった。
花宮はどんな階級のやつとでも話をして仲良くなっている。
「かいとーおっはよーう」
そういうと夏早はみんなをかき分けて花宮のところへ行き肩を組み席に連れていった。
「なぁきーてくれよ今日オリエンテーションだろー?
だから昨日張り切って練習したら筋肉痛で痛くて最悪なんだわー」
などとたわいのない話をし出した。
他のクラスメイトはその近寄りがたい雰囲気に呑まれ
またグループに分かれて話始めた。
花宮は他のクラスメイトも呼ぼうとすると夏早はそれにかぶせるように話しそれをかき消した。
夏早の独占欲は凄そうだな。
「みんな揃ったかー?じゃあみんな体操服に着替えて体育会場に集合なぁ」
先生はそれだけ言うとまた去っていった。
その言葉を聞いてみんなは着替え出した。
さすがこの学校に入っただけのことはある。
みんなすごい筋肉が付いている。
傷跡がついてるものもいたりするところからどれだけの訓練をしてきたかがわかる。
「うわっすげー!海斗どんなけ鍛えてるの?!めっちゃかっちかちじゃん!」
夏早がそういい花宮の腹筋を触っている。
「そんなにだよ、まだまだ足りないくらい。
そういう光だってしっかりしてるね。」
「まぁ、俺は結構鍛えてるからなぁ、アンフェガーのあいつらとは違って」
そういうと俺たちの方を見た。
「特にあいつはひょろひょろだな〜、点数も低いらしいしほんと俺たちの足だけは引っ張らないでくれよー?」
あいつとは俺のことだろう
えっなに...俺入学早々いじめられるの...?
「あいつって神影くんのことかな...?」
「そうそう〜あいつの魔法見るの楽しみだぜぇー
どんなへっぽこなんだろうな」
そういうとみんなが笑った
『ドンッ」
みんな一斉に音がなる方を見る
花宮が壁を叩いていた
叩かれた壁は拳の威力で少し凹んでいる
花宮はいつものにこにこした笑顔とは違う
いかにも怒りを含む笑顔だった
「そういうことは言わない方がいいと思うよ、光。
ちゃんと謝らないと」
引きつった笑顔でそういった
空気が凍るような迫力に圧倒されたのか夏早は素直に謝った
「ごめん、言い過ぎたな」
「いいよ、ひょろひょろなのも事実だし」
「だ、だよなー!てか海斗怒りすぎだろ〜」
そう言って肩を組んだ
夏早にいつもの余裕な笑みはなく焦りと怯えが混ざった顔をしている
夏早も花宮の機嫌を治すために必死な感じだ
「そんな怯えないでよ、クラスメイトが悪く言われるの嫌いなんだ、これからはそうやって人を下に見るのやめた方がいいよ?」
花宮は夏早の腕を下ろしいつもの笑顔でそう言った
「早く行かないと先生に怒られちゃうよー!みんな早く行こう!」
そういい上の服を着ると教室を出ていった
夏早もそれを追いかけた
2人が出ていった後残ったクラスメイトの会話は花宮は絶対に怒らせない方がいいというもので持ちきりだった。
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