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俺たちは教室に戻った
「なぁなぁ、風魔法ってどんな感じなん??
夏とかに涼しい風出せたりするん??」
「まぁそうだな、でもコントロールが難しい」
などとたわいのない会話をしながら着替えを済ませる
友達っていいな...
「海斗ー!!疲れたよぉ〜!」
夏早はそういい花宮に抱きつく
「そうだ!明日休みでしょー遊ぼうよ!!」
「明日はごめんね、荷物の整理とかする予定なんだ」
「ちぇー、まぁ俺もやらないといけないからなぁ」
この学校には寮がありほとんどの生徒がそこで暮らしている
俺も昨日からそこで暮らしている
部屋にはトイレ、お風呂、ベットなどの必要最低限なものは揃っている
寮には食堂もあり何不自由のない暮らしができる
「おい、お前らまだ着替えてるのか早くしろ」
先生がそういい教卓の前に立つ
生徒たちは急いで着替え自分の席に着いた
「とりあえず今日のオリエンテーションは終了だ、
月曜からは普通の授業に入る
持ち物は筆記用具だけでいい
以上だ解散」
そういいすたすたと部屋を出て行った
先生が出ていくとみんなそれぞれの帰路につき始めた
大体は同じ道のため仲の良いもので固まることが多い
俺も帰るか
「天くんって寮??」
いきなり背後から声をかけられた。
「急に話しかけてくるな、びっくりするだろ夏樹」
「その割にはあんまびっくりしてるようには見えへんけどなぁ」
そういうと夏樹は俺の顔をみて笑う
「俺はポーカーフェイスなんだよ」
「で、寮??」
「あぁ、そうだよ」
「なら一緒に行こ!!」
そういうと俺の手を繋ぎ引っ張っていく
そのまま教室を出た
俺たちは寮に着くまで手を握ったままだった
というか夏樹が離さなかった
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俺は部屋に着くと一通のメールが来ていたことに気づいた
「6時に俺の部屋に来て...か」
俺は時計を見ると6時を10分ほどすぎていた
「やっべ、時間すぎてる」
俺は急いで制服を脱ぎ私服に着替えるとそいつのもとへ向かった
はぁ〜疲れた...
数分走っただけでこんなに疲れるとは...
俺はチャイムを鳴らした
するとすぐに扉が開き手が伸びてきた
「うおっ」
俺はその手に捕まり部屋の中へ入った
そいつは俺を抱きしめる
俺の顔はそいつの胸元辺りにあるので心臓の音が聞こえる
ドクンドクン
5分くらいの間そのまま抱きしめられる
「おい、もうそろそろ離せ」
「ご、ごめん...じゃあ場所を変えるね」
そういうと俺の尻に腕を当て持ち上げ抱き上げた
俗に言うお姫様抱っこというやつだ
なんで俺がされなきゃなんねーんだよ...
そいつはソファーまで行くと俺を膝の上に乗せた状態で座った
そしてまた抱きしめた
「どうしたんだよ...海斗」
「天...俺この学校生活つらいよ...」
俺は黙って海斗の頭を撫でる
「俺、天が悪く言われるのが1番嫌なんだ、
俺の親友は天だけなのに、光は俺のこと親友って、
俺はどうすればいいかわかんないよ...
俺は天だけいればいいのに..」
そういうと先ほどよりも強く俺を抱きしめる
「みんな、光魔法の基礎能力が強いからって俺が努力してないって言うんだ...俺の頑張りは足りないのかな...
俺、天といるためだけにあんなにも頑張ったのに」
「海斗がどんなけ頑張ったかは俺が知ってる、俺だけが知ってるよ」
海斗はうんと頷き俺の肩に顔をうずくめる
俺の手を握り自分の弱さを口に出す
「天、俺クラスのことまとめていけるかな...
心配なんだ...今日もみんなの前であんな風に怒って...怖がらせて...
俺はこのクラスを支配したいんじゃない...
仲良く協力していいクラスにしたいんだ...
なのに今はクラスメイトからも敬語で話されるようになっちゃった...
俺どうすればいいの...?」
相当お疲れのようだ
「確かにあの怒り方はよくないかもな、
でも俺のために怒ってくれたのは嬉しかったぞ。
ありがとな
まだ始まってばっかだ、あんまり気張らずに
自分が正解だと思うことをやればいいんだよ、海斗」
「天ぁぁ、うん頑張る。頑張るよ。
だから天、俺のことちゃんと見ててね。
他のやつと浮気してるのはちょっと嫌だったから...
手なんか繋いだりしちゃってさ...
でも天の秘密を知ってるのは俺だけだから!」
「お前なぁ...浮気って...まず俺とお前は付き合ってないだろ??
男同士だし、この学校女がいないからって
ホモにでもなったか?」
「違うよ!!!俺が好きなのは天だけだよ...
それに今までずっと一緒にいたから離れるとどれだけ俺が天のこと好きか気づいたんだ」
「うえっ気の迷いだよ気の迷い、それになんだ??
好きってことは付き合って俺とsexでもしたいのか??」
「天がしていいっていうなら全然できるね」
「.....ふぇ??」
俺は困ると思って言ったんだが...
こいつガチか?
「ふふっそんな困らないでよ!
好きだけど付き合うことは考えてないから、
ずーーーっと親友でいたい
天のためならなんでもできるから」
「お前はまず自分のことを考えろどあほ」
俺はそういい海斗の横腹を殴る
「いてっ
あっそうだ明日一緒に遊ぼうよ
流石に外に出ると仲良いのバレちゃうから...
だから俺の部屋か天の部屋で...」
海斗は嬉しそうに言った
「さっきの話された後じゃ変な意味に聞こえるんだが...」
俺は体をびくつかせる
「何にもしないよ!!ただ今までみたいに一緒にいたいだけ!
だめかな...?」
そう言って首を傾げる
「だめではないけど...でも俺らが仲良いことバレたらだめだし...
それにお前今日誘い断ってたじゃねーか
片付けするんだろ?」
そういうと海斗は悲しそうな顔をする
「俺は別にバレても...」
「バレて困るのはお前なんだ、俺はお前だけは傷つけたくないんだよ...」
そういうと強目に俺を抱きしめた
「ちょっいたい...」
「お願い...明日だけ...ね?いいでしょ...?」
「...わかったよ、でもすることないだろ??」
「にひひ、実は俺家からチェスもってきたんだ!
よく天とやってたやつ!明日もこれやろうよ!」
海斗は強く抱きしめる
ちょっとくるしい
今思えばずっとこの体制って海斗は辛くないのか?
片手でずっと俺の背中を支えている。
俺は海斗の首に手を回し足をまたぐようにして座った。
「よし、これで海斗も楽になっただろ?」
そういい海斗の顔を見た。
「ぷはっwwお前どんな顔してんだよ...w顔真っ赤だし梅干しみたいだぞww」
「これは天が悪いんだからなぁ??おらっお仕置きだ!!」
海斗は俺の横腹をくすぐる
「ははっ!やめろ...!くすぐったい..!あはっ」
海斗はにこっと笑った。
その夜は海斗の部屋に泊まり楽しい夜を過ごした。
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